ファッション

12.05.08 UPDATE

鹿の子ポロシャツが似合う
カジュアル系パナマ帽

かぎ編みローラーパナマ

昔の英国紳士といえば、山高帽にステッキというイメージですが、日本でも大人の男性の頭には必ず帽子があったものです。大正6年(1917年)に創業したトラヤ帽子店は、これまでイタリアのボルサリーノやイギリスのクリスティーズなどの逸品を取り扱ってきた歴史があります。今回おすすめしたいのが、トラヤ帽子店のオリジナル「かぎ編みローラーパナマ」です。 パナマ帽を簡単に説明しておくと、パナマ草(現地でトキアと呼ばれる植物)で編まれた帽子の総称です。日本ではトキアよりヒピハパの別名のほうが馴染み深いかもしれません。このトキアという植物は南米のエクアドルで採取され、現地の職人が手で編んで作るそうです。なので、昔からパナマ帽=エクアドル産というのが当たり前になっています。
帽子になるまでの工程もじつは大変で、採取したトキアを乾燥させた後に、大きな鍋で茹でて繊維を柔らかくしたり、さらに乾燥をさせるなど、想像以上に時間がかかります。その後、トキアを細かく裂いて帯状にして手で編んでいくわけです。よく知られているのは平織りのような「石目編み」と、3本以上で編んだヘリンボーン調の「あじろ編み」です。なかでも、編み目が細かいものほど時間がかかり、高い技術力が要るため高級品とされています。

さて、こちらの「かぎ編みローラーパナマ」はパナマ帽のなかでも異色の存在と言っていいでしょう。トラヤ帽子店では10年ほど前から取り扱っており、エクアドル産のトキアを使って、現地で編み上げたものです。日本では珍しいですが、エクアドルでは昔から知られている帽子のデザインだそうです。日本でも似たデザインのものを婦人用で見かけますが、たいてい使っている素材がトキアではなく、本パナマとは言えないのです。
一般的なパナマ帽と比べて表面に凹凸感があり、隙間が多いため通気性に優れています。日本の気候にぴったりです。さらに弾力性があるので軽く丸めても繊維の傷みが少ないのも特徴です。つまり扱いやすいということ。サイズ展開も幅広く、S、M、L、LL、LLLまで揃っていて、男女兼用でかぶることができます。色はアイボリーとベージュの2色展開。
麻のパリッとしたスリーピースのスーツが似合う正統派のパナマ帽ではなく、ポロシャツなどの鹿の子シャツや、レインスプーナーなどの夏らしいシャツがよく似合うカジュアルなパナマ帽です。ジャケットを羽織るならシアサッカーやマドラスチェックがおすすめです。気軽にパナマ帽をかぶりたいという人におすすめしたい夏の逸品です。

文:倉野 路凡 写真:吉岡 広和

かぎ編みローラーパナマ

カラー:アイボリー、ベージュ
サイズ: S、M、L、LL、LLL
価格:1万8,900円

お問い合わせ:

トラヤ帽子店
TEL.03-3535-5201
FAX.03-3535-5206
http://www.ginza-toraya.com/index.htm

※この情報は、2012年05月08日(火)時点の情報です。