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07.08.30 UPDATE

ブライドルレザーのダレスバッグながら、この軽さは驚きです

 6、7年ほど前に某百貨店の鞄担当バイヤーが「そろそろ革鞄が復活していい頃だと思うんだが…」と語っていたのを思い出す。当時、ナイロン鞄の人気が長らく続き、革鞄の売れ行きがさっぱりだったから、「本来、仕事鞄は革製であるべき」と考えていた、そのバイヤーにすれば歯痒い思いだったろう。
では、なぜそんなに敬遠されるのかといえば、それはひとえに重いからだ。混雑した電車内で長い通勤時間を過ごさねばならない日本のビジネスマンにとり、鞄それ自体が重いのは大きなストレスとなるだけに、伝統的な革鞄は必然的に購入の対象外になるのだ。
ところがこの数年の間で次第に状況は変わり、革鞄がようやく復活を果たした。とはいえ、人々が重い鞄を受け入れたのかといえば、そうではなく、革製だがナイロンもののように軽いタイプが現われ、それが受け入れられたのだ。
そして、このトレンドを牽引しているのが英国鞄の名門グレンロイヤルなのである。
グレンロイヤルはスコットランド近郊エア・シャーのバッグメーカー、キーバックス社(1968年創業)の商標権を引き継いだピーター W.パティソン氏(現社長)率いるチェッカーレザー社が1979年にスタートさせた鞄や革小物のブランドだ。そして、このブランドが最も得意としているのは、元来が馬具用素材であるブライドルレザーの鞄や小物なのだが、実はこの素材、原皮が成牛革であるうえに蝋が擦り込まれているため、通常、鞄にすると重量が出てしまうのだ。
しかし、たとえば最新作である写真のダレスバッグ(正しくはトップフレームブリーフケース)では革を薄く漉いて厚みを抑え、芯材やライニングを廃し、ポケットも極力少なくして室内を簡素化。2コンパートメント構造ながらマチ幅11cm程度と薄身であり、しかし、しっかり自立するよう箱マチであつらわれている。さらにハンドルは重量のあるダレスタイプではなく軽量な丸手タイプの2ハンドルに、また、錠前は爪掛け式より簡素な差し込み錠にするなどし、とにかく徹底的に軽量化が図られているのである。こうした工夫により、手に持つとその軽さに驚き、「ダレスバッグ=重い」なるイメージが一掃される。
このようにダレスバッグとしてはかなり異形の本品だが、先述したように自立し(したがって底鋲も装備している)、口金が開口状態で固定されるというダレスバッグとしての基本特性がしっかり堅持されているのが好もしい。トラッドで重厚な革鞄も魅力的ではあるけれど、軽さ優先派にお薦めしたい実用革鞄なら断然こちら。しかも、従来のダレスバッグのように"エラそう"に見えないので、若いビジネスマンも上司や得意先などに気遣いなく使えるだろう。

文:山田 純貴 写真:綿屋 修一

GLENROYAL(グレンロイヤル)

アイテム:トップフレームブリーフケース
モデル名:TOP FLAME CASE WITH FEET(トップフレームケース ウィズ フィート) ※WITH FEET「底鋲付き」の意味。
品番:02-5233
素材:ブライドルレザー
内装:ノンライニング仕様
開口部留め金具:錠前付き差し込み式
収納部:メインコンパートメント2室(中仕切りにカードポケット1室、ペン差し2室内蔵)
サイズ:W40×H28×D11cm
カラー:ブラック、ハバナの2色
価格:11万5500円

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