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07.09.27 UPDATE

それは何? と思わず聞いてしまう
新作ドルチェビータ

1982年、南イタリアのナポリ近郊パレーテで創業したデルタ。老舗ブランドがひしめく筆記具界にあってはまだ若いブランドだが、南イタリアのアルチザン(伝統職人)の手による世界最高水準の製品作りを目指すだけのことはあり、その知名度は年々高くなり、日本でも愛用者が増えてきた。世界的にその名が知られたのは、やはり1994年のナポリG7サミットの調印式で同社のペンが選ばれたことだろう。さらに米国筆記具専門誌PEN WORLDで2度にわたり"BEST LIMITED AWARD"を受賞している。
成功するブランドの要因のひとつは、代表モデルをもっていることだ。デルタの場合は世界限定モデルも有名だが、ロングセラーモデルの「ドルチェビータ」がなんといっても人気である。「テーラーメイド・イン・イタリー」をコンセプトに特注レジンを使ったハンドメイドによる逸品は、一度見たら忘れられないほど強烈。太陽を思わせるオレンジ色のボディは持つ者に歓びを与えてくれる。
今回の新作はこのモデルをベースにした「ウエィ ドルチェビータ」と「ウエィ スモルフィア」である。「ウエィ」とはイタリア語で"それは何?"を意味している。一見すると「ドルチェビータ」なのだがクリップの形状が違う。じつはクリップのトップをクルクル回転させると"コルノ"が出てくるという仕組みである。この"コルノ"を初めて見た人はたしかに"何?"と思うはず。なんでも厄除け、幸福を呼ぶラッキーチャームとしてイタリアでは有名なものらしい。ここ数年のナポリブランドの台頭により、日本でもその存在が知られるところとなった"コルノ"だが、ペンダントのように首からぶら下げるのはちょっと恥ずかしい。筆記具のクリップ内に隠せるのであれば欲しいという人も多いのでは。「ウエィ スモルフィア」も同じくクリップ内に"コルノ"が収納されているのだが、ボディの色がペペロンチーノ(赤唐辛子)をイメージした赤色になっている。通常のオレンジではなく特注レッドレジンを使用しているためだ。またキャップのメタル部分がシルバー925だけでなく、バーメール仕様のモデルも用意されている。
もはや筆記具に求められるのは書き心地だけではない。ちょっとした遊び心をデザインに取り入れる、南イタリアらしい柔軟なモノ作りの姿勢に好感を抱いてしまう。今後こういった筆記具が増えてくれれば世の中もっと楽しくなるはずだ。

文:倉野 路凡 写真:綿屋 修一

DELTA(デルタ)

アイテム:万年筆、ボールペン
シリーズ名:ウェイ ドルチェビータ/ウエィ スモルフィア
胴軸:特注レジン、シルバー925、バーメール(ウエィ スモルフィアのみ)
クリップ素材:シルバー925、バーメール(ウエィ スモルフィアのみ)
ペン先:14金/F、M、B
インク吸入方式:両用式
コルノ素材:ペースト状にした珊瑚を成型
製造国: イタリア
発売年月:2007年6月
価格:万年筆各7万8750円、ボールペン各4万7250円

お問い合わせ:

ダイヤモンド
TEL.03-3831-0469
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