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07.10.02 UPDATE

伊勢丹×ケイズファクトリーの新ブランドが今秋デビュー!

ワイルドスワンズの革小物を最初に目にしたのはいつのことだったか? 流線が活かされた個性的な意匠も印象的だが、破綻のない美しい縫製や繰り返し施されたであろうコバの本磨きなど、みごとな仕立てや仕上げに強い衝撃を受けたことを記憶している。
また、次に目にしたのはガルーシャのカードケースだった。これがまた、細部まで実に丁寧にあつらわれていたわけだが、さらに徹底的に磨き上げられたガルーシャの艶やかな光沢感となめらかな手触りはことに魅力的であった。
そのワイルドスワンズは1994年、鴻野3兄弟が茨城県某所の機械工場跡に工房を開き、「十年、二十年と使い続けられる、完成されたモノ作り」をテーマに財布づくりからスタートさせたケイズファクトリーのオリジナルブランドである。後年、そうした革小物づくりの技術を活かし、鞄づくりをスタート。
革小物メーカーが製鞄の分野に進出する例は決して珍しくはなく、しかも、概してそうした製品は品質が高いが、ワイルドスワンズもその例外ではない。営業努力に加え、すでに革小物が高く評価されていたこともあってか、比較的短期間で認知され、人気ショップで取り扱われるようになった。
そうしたなか、あの伊勢丹新宿店とのコラボレーションによるバッグブランドが立ち上げられた。ブランド名は「CYGNET(シグネット)」。英語で「白鳥の雛」という意味だが、これは既存ブランのワイルドスワンズ(野生の白鳥)に引っかけ、この新ブランドを伊勢丹とケイズファクトリーが子白鳥から「一緒に育てていこう」との思いを込めネーミングしたものだという。
すでに9月17日に伊勢丹新宿店メンズ館に並べられた5型はいずれもワイルドスワンズのクォリティを受け継ぎつつも、よりスタイリッシュなビジネスコレクションをなしている。写真はその1モデルで、前・後身頃にフランスの某メゾンブランドも採用している某タンナーの最高級シュリンクレザーが採用されたスリムなブリーフケースだ。わずかに台形をなす胴の形状がもたらすシャープすぎずカジュアルすぎずの印象は、ややカジュアルダウンさせた着こなしが粋とされるイマドキのビジネススタイルに好マッチ。また、各メタルパーツに採用されているブラックニッケルはチャイコフスキー作曲で有名なバレエ組曲「白鳥の湖」に登場する黒鳥オディールからインスパイアされたディテールとのことで、この鞄に控えめなモード感をもたらしている。
ちなみにシグネットの主たるターゲットは25歳から30歳のビジネスマンであるという。しかし、これだけ落ち着いたデザインと優れた品質であれば、ほとんど年齢を問わずに使えるのではないだろうか。他にもトートやショルダーバッグなども展開中とのこと。「高品位の大人鞄」をお探しの向きはぜひ一度、伊勢丹新宿店でこのシグネットを手に取ってみて欲しい。

文:倉野 路凡 写真:綿屋 修一

CYGNET(シグネット)

アイテム: ジップブリーフケース
品名: ブリーフケース スモール
外装: シュリンクレザー(ヨーロッパ産、クロームなめし)×スムースカーフ
内装: コットン(ハニカムパターンの織り柄入り)
収納部: メインコンパートンメント1室(ジップ半開式、スナップ付きポケット1室+ジップポケット1室内蔵)
メタルパーツ: ハンドル取り付け用金具、ジッパー、スナップ、底鋲(いずれもブラックニッケル製)
サイズ: W43×H29×D7.0cm
カラー: ブラック、チョコの2色展開
価格: 6万1950円

お問い合わせ:

ケイズファクトリー
TEL.03-3464-2171