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07.10.10 UPDATE

複葉機が刻まれた、ロマン溢れるペン先

 1992年以来、モンブランが毎年発表し続けている特別限定品の作家シリーズ。2007年度はアメリカを代表する作家ウィリアム・フォークナーへ捧げたコレクター垂涎モデルだ。ボディはブラック・ブラウンカラーのプレシャスレジンを使用し、その上品な輝きはマザー・オブ・パールを彷彿させる。全体の雰囲気はフォークナーが作家として活躍し始めた1930年代のアール・デコのモダンなデザインを踏襲している。
  ウィリアム・フォークナーは1897年9月、ミシシッピー州ニュー・オールバニーで生まれ、第一次世界大戦復員後より文筆に専念し、詩集「大理石の牧神」(1924年)の発表後、長編小説「兵士の報酬」(1926年)を出版。また架空の地であるヨクナパトーファ郡の人間を描いた連作を発表する。シリーズ一作目の「サートリス」(1929)を皮切りに「響きと怒り」(1929年)、「サンクチュアリ」(1931年)、「八月の光」(1932年)、中期の傑作「アブサロム アブサロム!」(1936年)などを執筆する。2回のピューリッツァー賞のほか、1949年にはノーベル文学賞を受賞している。ちなみにこの文学賞の賞金は才能に恵まれた若い作家の支援に投じられ、1980年に設立された「ペン/フォークナー賞」にその遺志が継がれている。彼はまた映画監督のハワード・ホークスとも親交があり、ハンフリー・ボガートが主演した映画「三つ数えろ」と「脱出」の脚本を手がけている。意外な気もするがスタント飛行士としても活躍しており、1935年にはスタント飛行の一座を描いた「標識塔」(バイロン)を執筆している。大戦中に空軍に入隊していたためなのか、あるいは飛行機好きのホークスの影響なのかもしれない。
  そんなフォークナーの趣味をこの限定モデルはみごとに反映している。特別に仕上げられた18金のペン先には、金色に輝く入道雲と複葉機が刻まれ、なかなかロマンチックな筆記具なのである。さらにキャップには自筆のサインが刻まれコレクター魂を刺激している。ヘミングウェイほど有名ではないが、後世の作家たちに多大な影響を与えた作家に因んだ限定品としての魅力に満ちている。

文:倉野 路凡 写真:綿屋 修一

MONTBLANC(モンブラン)

アイテム: 万年筆、ボールペン、ペンシル ※ペンシル単体での発売はなし
シリーズ名: モンブラン特別品 作家シリーズ2007
モデル名: ウィリアム・フォークナー
胴軸&キャップ: ブラック・ブラウンのプレシャスレジン、プラチナプレート装飾、キャップトップにはアイボリーカラーのホワイトスター
クリップ素材: プラチナプレート
ペン先: 18金/F、M、B
インク吸入方式: ピストン吸入方式(146万年筆サイズ)
製造国: ドイツ
発売年月: 2007年9月
価格: 万年筆13万4400円(世界限定16,000本)、ボールペン7万3500円(世界限定18,000本)、万年筆(ペン先M)・ボールペン・ペンシル3点セット 26万8,800円(世界限定4,000セット)

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