メンズバック&アクセサリー

07.10.23 UPDATE

クラシックとモダンが絶妙ミックス!
大人に捧げるエレガンスな総革フェリージ

 繊細優美な伊リモンタ社製高密度ナイロン「デイビス」か、風合いに品のあるリモンタ社のコットンキャンバスに、すこぶるエイジングするイタリアンオイルドヌメ革を組み合わせたファッショナブルな鞄。これが多くの人々が抱くフェリージのイメージだろう。昨今、メンズバッグはイタリアのファクトリーブランドが人気だが、過去10数年を振り返り、常にこのトレンドを牽引し続けてきたのは疑いなく、これらコンビネーション使いのフェリージだった。つまり同ブランドがメンズバッグ界に与えた影響には多大なものがあり、それは正しく評価されるべきものといえるのだ。
  もっともフェリージが創業当時から、こうした洗練されたコンビ鞄を作っていたのかといえば、そうではない。第一、1973年にフェラーラでアレッサンドロ・フェリージ氏が工房を開いた際は革ベルト専業だったそうで、その後に鞄や革小物へとカテゴリーを拡大してきたという歩みがある。しかも鞄は当初、典型的なイタリアントラッドの革鞄だった。何年か前、南青山のフィーゴのプレスルームで目にしたクラシカルな総革のブリーフケースなどはそのひとつで、正直「これがフェリージ?」と驚いた記憶がある。
  写真のエンボスレザー製ブリーフケース「1997」が登場したのは3、4年ほど前とのことだが、この革鞄には昔ながらトラディショナルなフェリージをそこはかとなく感じさせるクラシカルな表情がある。それでいて美しいカラーやエレガントなデザインは、やはり"今"のフェリージなのだ。ちなみにシュリンク状のパターンが型押しされた、この外装の革は大変表情が豊かで、しかもその質感に品がある。聞けば、鮮やかな赤はこの革でなくば出ない色だそうな。
  また、フラップなどはこのソフトな革同士の縫い合わせが、ブリーフケースでは珍しい両へり返しりで仕立てられていて、それがこの鞄全体に丸みのある優しい表情をもたらしている。加えて両脇のボタンを押して着脱する、フラップ留め金具のつまみ錠がまた、なかなか個性的なのだ。
  ところでフェリージのブリーフケースは1室構造の比較的薄マチのものが多いが、本品は2室構造の、ややどっしりしたプロポーションである。面白いのはボックスマチ構造ながら両横マチの上部のみ、革を摘まんで、その内側に2室を分ける仕切り板を縫い付けているという点で、これもまた、一般的なブリーフケースには見られない個性的ディテールといえるだろう。
  コンビ素材のフェリージも魅力的だが「ちょっと若者向きでは?」と感じているジェントルマンもおられようが、このクラシックとモダンが見事にミックスされた総革のブリーフケースなら抵抗なく愛用できるのではないだろうか? 色が派手? いや、これをあえてシックなスーツと組み合わせればコーディネイトの有効な差し色になるし、手に持つだけで着こなしにほどよい色気と華やぎを添えることもできるだろう。しかもエレガントゆえ、子女受けのよいことも保証しよう。

文:山田 純貴 写真:綿屋 修一

FELISI(フェリージ)

アイテム: フラップオーバーブリーフケース
品番: 1997
外装: イタリア製オイルド・エンボスレザー(シュリンクレザー調)
内装: コットンライニング(ストライプ柄)
収納: メインコンパートメント2室(ベルクロ付きポケット2室、ペンホルダー2室内蔵)、ジップ式後胴マガジンポケット1室
メタルパーツ: 真鍮製鏡面仕上げ(フラップ留め金具は鍵穴付きつまみ錠)
サイズ: W43×H31×D16cm
付属品: ロックキー
カラー: レッドのほか、数色あり。
価格: 136,500円
※同型・同寸でシボがより細かいカーフ製 (115,500円) もあり。

お問い合わせ:

フィーゴ
TEL.03-3797-0693
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