メンズバック&アクセサリー

07.11.13 UPDATE

アメリカンスピリッツをモチーフにした
ハンドメイドの極上ブリーフケース

 今のミドルエイジの男たちにとり、ハンティング・ワールド(1965年、ロバート・M.リー氏により、米NYにて創業)は懐かしさとか親近感といった心情を託せる数少ないバッグブランドといえる。そう、あのヌメ革でトリミングされたバチュー・クロス製の鞄で、だ。まだ、日本で大人の男が使えるインポートのカジュアルバッグがほとんどなかった時代から、あのひと際個性的なバチュー・クロスの鞄たちが輝いて見えたものだ。だからハンティング・ワールドは今もなお、ミドルエイジの男たちにとり、ちょっと特別な存在なのである。
  ところで、そのバチュー・クロスのコレクションももちろん健在ではあるが、ここではネイティブテイストが個性的な「アージェント コレクション」のブリーフケースをいち押ししてみたい。
  2007年春夏に登場したこのコレクションでは、外装に粗シボのワイルドな表情が魅力的なバッファローレザーを、また、コーナーやフラップ裏面、開口部裏側のトリムなどにサブマテリアルとしてバケッタ製法(伊トスカーナ地方の古典的フルタンニンなめし法の一種。使い込むことで著しくエイジングする)によるベジタンレザーを採用。しかも前者がマットブラック、後者がベージュというハイコントラストなカラーコンビネーションにしているのが面白く、後者の色がエイジングで深まっていけば、真新しいときとはまた異なる表情も楽しめよう。
  このカラーのコンビネーションもそうなのだが、曲線を連ねた革のパターンや、そこに施された太番手糸&ロングピッチのハンドステッチ、聖剣をモチーフにしたスターリングシルバー製の差し込みクロージャーなどが一体となり、さらなるネイティブ感を高めている。まさにアメリカンブランドならではのデザインといえるわけだが、とはいえ、ネイティブの手づくり品にありがちなクラフト感は控えめで、ハイグレードの素材と高い仕立て技術に裏打ちされたクラス感と品のよさにラグジュアリーブランドたるハンティング・ワールドの真骨頂を実感させるのだ。
  確かにブリーフケースとはいえビジネス使いには少々勇を要するデザインではあるが、トートバッグのように休日使いとしてなら抵抗はなかろう。昨今、アメリカンカジュアルが回帰しているが、そんな着こなしの有効なアクセントにもなるに違いない。

文:山田 純貴 写真:綿屋 修一

HUNTING WORLD(ハンティング・ワールド)

アイテム: トート型ブリーフケース
コレクション名: ARGENT COLLECTION(アージェント コレクション)
商番: BPI3663
外装: バッファローレザー(フルベジタブルタンニングなめし)。サブマテリアルにバケッタ製法フルベジタブルタンニングレザー
内装: コットン
金属パーツ: フラップクロージャー(差し込み式)はシルバー925製。その他は真鍮製パラディウム仕上げ
収納部: メインコンパートメント1室(開口部にフラップ付き。ジップポケット1室内蔵)
サイズ: W41×H32×D7cm
カラー: ブラックのみ
発売: 2007年4月
製造国: イタリア
価格: 30万4500円

お問い合わせ:

ハンティング ワールド ジャパン
TEL.03-5467-4731