アクセサリー

08.01.15 UPDATE

システム手帳のパイオニアが展開する
ソフトグレインレザーの上品ビジネスバッグ

 ファイロファックスが日本上陸を果たしたのは1984年のことと聞いて「ああ、そうだったかもしれないなぁ」などと思わず口にしてしまった。すでにバブル経済に突入していたあの頃、ようやくシステム手帳なるアイテムの存在を知ったボクたちニッポンのビジネスマンは、こぞってファイロファックスを持ちたがった。なぜってそれを手にすれば、ますます(?)自分が"できるビジネスマン"であるように思えたから。
  時は流れ、そんな無邪気な幻想(勘違い)は過去の彼方に消え去った。そしてファイロファックスはもう憧れるだけの存在ではなくなったけれど、しかし今なお、必携にして定番のアイテムとしてボクたちビジネスマンの大切なパートナーであり続けている。
  ということで、ファイロファックスの歴史をここで簡単に触れておこう。
創業は1921年。この年、ロンドンで設立されたノーマン&ヒル社が、現在では世界規格となったバイブルサイズの手帳を考案し発売。これが、リフィルの自由な組み合わせで自分好みの手帳にできるシステム手帳の原点となった。「File of Facts(真実のファイル)」を省略した「fILOFAX」(公式ではなぜか頭文字のFのみが小文字となる)を商標登録した1925年頃以降、人気が高まり、聖職者、法律関係者、医師、軍人、ジャーナリストといった文化人たちの人気アイテムとなっていった。そして第二次大戦以降は何度となく経営が変わるもブランドは生き残り、しかも1980年代にはその名は世界的なものとなり、システム手帳ブームを牽引。現在では世界40カ国以上で販売され、6000万人以上もの愛用者がいるというから、これはちょっと驚きだ。
  そんなわけでファイロファックスといえばシステム手帳なのだけれど、手帳というアイテムの延長として、実はオリジナルのビジネスバッグも展開している。写真はその1アイテムで、外装に柔らかく軽やかな手触りが心地よいグレインレザーを採用した「フィンチリー」コレクションの薄マチブリーフケースである。
  長さ調整可能な丸手タイプのハンドルやアーケード形のサテン調バックル、両横マチの切り替え部分に施されたユニークな逆U形のレザーパイピングなど各所に流線を取り入れたルックスは革の風合いと相まり、あくまでソフトでエレガントな印象。男性にも女性にも無理なく使えるユニセックスデザインのビジネスバッグなのである。また、外観はシンプルだが、コンパートメント内には各種インポケットが充実しており、使い勝手も上々。天ジッパーはステイ付きなので大きく開口。ジッパーエレメントに書類を引っかけて傷めてしまう、というトラブルもこれなら避けられそうだ。
  昨今、ビジネススタイルのカジュアル化にともなってトート・タイプのビジネスバッグを愛用する人たちが増えているが、本品もまた、そうしたトレンドに敏感なビジネスマンやOLの注目アイテムとして人気を博している。もちろん、数十年来のファイロファックス愛好者にもお薦めだし、同素材をカバーに採用したスモールサイズやバイブルサイズのシステム手帳もラインアップされているから、同色で揃えてコーディネートを楽しむというのも楽しそうだ。

文:山田 純貴 写真:綿屋 修一

FILOFAX(ファイロファックス)

アイテム: トート型ブリーフケース
シリーズ名: FINCHLEY(フィンチリー)
商品名: SLIM BRIEFCASE(スリムブリーフケース)
品番: F82632
外装: シュリンク調ソフトグレインレザー×スムースレザー
内装: ナイロン
収納部: メインコンパートメント2室(ステイ付きジップトップ構造。間仕切り兼用ジップ付きブリーフポケット1室、ジップポケット1室、バンジーポケット1室、携帯電話ポケット1室、カードポケット4室、ペン挿し2本分内蔵)
その他: 底鋲装備
サイズ: W43×H30×D10cm
カラー: ブラック、キャラメル(写真)、レッド、ローズ(スモーキーピンク)、ソフトジェイド(コバルトグリーン)の5色展開
価格: 6万9300円

日本シイベルヘグナー
TEL.03-5441-4515
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