アクセサリー

08.01.22 UPDATE

軽く強度に優れたカーボンファイバーを採用!
エレガントで超個性派な極上ブリーフケース

 カーボンファイバーとは炭素繊維のこと。アクリル繊維などを高温で炭化させたもので、軽量でありながらすこぶる強度に優れ、しかも熱にも強いという特性から、ロケットのノズル、航空機の主翼や尾翼の一部、高速道路の脚柱の補強カバーなどに使用されているほか、ゴルフクラブのシャフト、テニスラケット、釣竿など身近な製品にも利用されている。また、他の素材では取って代えられない独特の風合いから、時計の文字盤や財布などに使用されたものも存在。フランスの某メゾンブランドが、この素材でハードトランクを製作したこともあった。とはいえ、この素材、実は大変高価でもあるのだ。
  ところが、この希少な素材を惜しみなく使ってブリーフケースを作ってしまったのが、東京・南青山のアンジュノワール(仏語で「黒い天使」の意味)だ。
  アンジュノワールといえば、写真や彫刻の世界で活躍する世界的なアーティスト田原桂一氏がプロデュースする高級紳士用品店。骨董通り沿いにある重厚な趣のサロン内には靴、鞄、革小物、ステーショナリー、インテリアなどのほか、オーダースーツやオーダーシャツなども取り揃えられ、いずれもが田原氏の審美眼に適ったアイテムばかりというこだわりようだ。
  そんなハイクラスでラグジュアリーなショップがカーボンファイバーというハイテク素材を使い、熟練した仕立て技をもつ日本の鞄職人に作らせたのが写真のブリーフケースなのだ。美しい光沢は生地の両面が特殊フィルムでラミネート加工が施されているためで、これがこの素材独特の織り込みパターンと相まってグラマラスな印象を与えている。また、ハンドルはスライド手と呼ばれる平手タイプながら立体的に成型されているため、握り具合も上々である。しかも、このハンドルの湾曲部分までカーボンファイバーで縫い上げてあるというのだから驚く。
  ちなみにカーボンファイバーは革に比べて縫い針が通りにくいばかりか、鞄全体をシャープに見せるため採用したコバの目付け(革をへり折りなどです、その断ち目を見せるコバ仕立てのこと)に施すコバ磨きも非常に難度の高いものになったという。そうしたこともあり、アンジュノワールによると、今後、同様の製品を作ることはないかもしれないとのことだ。しかも、本品はなんと1点もの! 写真の固体が売れてしまったら、もう二度と手には入らない(であろう)貴重な逸品というわけなのだ。
  なお、同店ではこの鞄を「スーツからカジュアルまで幅広く活用して欲しい」と提案。薄マチながらしっかり自立し、モダンにしてセクシーなルックスの、このカーボンファイバー製ブリーフケースなら、たしかにどんな着こなしにもスタイリッシュ、かつ品よくマッチするに違いない。もちろん、周囲からの注目度だって半端じゃなさそうだ。

文:山田 純貴 写真:綿屋 修一

L'ANGE NOIR(アンジュノワール)

アイテム: フラップオーバーブリーフケース
品番: 6776403000017
外装: カーボンファイバー(一部にカーフ使用)
内装: ホースレザー(フラップ裏はカーボンファイバー)
収納部: メインコンパートメント1室(オープン式ラージポケット2室、マチ付きオープンポケット1室、携帯電話ポケット1室内蔵)、オープン式フロントポケット1室
フラップ留め金具: プッシュアップ式、ニッケル製ヘアライン仕上げ
サイズ: W38×H29×D5cm
カラー: カーボンブラックのみ
付属品: 着脱式レザー製底板
製造国: 日本
価格: 38万8500円

アンジュノワール TEL.03-5466-0507
http://angenoir.jp/
アンジュノワールの詳しい情報はコチラ→