アクセサリー

08.02.19 UPDATE

イタリアの鞄職人が仕立て上げたオールハンドソーンの逸品

フェラーリ・ファンではなくても、スケドーニの存在を知る人は少なくないはずだ。シートカバーなどフェラーリ車の内装に使われる革や、フェラーリ関連のレザーグッズのほとんどは、このファクトリーブランドの製品なのだから。
スケドーニの歴史は1880年、チェルソ・スケドーニ氏が伊モデナ近郊フォルミジーネでハンドメイドシューズの工房を開いたときから始まった。1976年に3代目のマウロ・スケドーニ氏がエンツォ・フェラーリ氏と出会ったことがきっかけとなり、のちにフェラーリの皮革製品部門における公式メーカーとしてカスタムレザー製品のデザイン・製造を任されることとなった。また、1983年からはフェラーリのF1レーシングカーのシートカバーのデザインと供給も手掛けるようになり、その存在は世界中に広く認知されていった。ちなみに同社は革のなめし工場も所有しているそうだが、革製品ブランドで、こうした例は大変珍しい。
ところで、スケドーニはすでに1960年代には鞄の本格生産を手掛けており、1988年に故ヨハネ・パウロ2世にスーツケースを献上もしている。そして現在でもモデナの自社工房において、トップグレードの皮革を使い、熟練職人たちが伝統的な技術を駆使し、ハンドメイドの高級鞄を生み出しているのだ。
そんな貴重なスケドーニの鞄がこのたび、本格的に日本で展開されることとなった。取り扱うのはワールド フットウェア ギャラリーで、まずは全9アイテムが取り揃えられた。写真は、そのうちの1型で、容量たっぷりの2つマチブリーフケースである。外装は、このブランドの定番素材である最高級フルベジタブルタンニンレザーで、素仕上げゆえにナチュラルなシボやシワが見え、それが深い味わいを感じさせる。しかも使い込むと琥珀色に変化し、光沢が増すエイジングレザーでもあるのが嬉しい。
また、仕立ても実に素晴らしい。本胴のコーナーなどに施された白い太番手糸による5mmピッチのステッチなどは、裏から見るとひと針ごとにしっかりと糸締めがなされ、これが手縫いであることを証明している。
その本胴やフラップ、ハンドル、ショルダーストラップなどのコバはいずれも切り目仕立てだが、透明の染料を薄塗りするに留めることで、あえてその美しい切り目を見せており、しかしそのいっぽうで丁寧に磨きを施すことでグレード感を高めている。
そしてコンパートメント内を見れば、ソフトで起毛のグラデーションが美しい最上質のスエードで総張りされ、誠にエレガントだ。ちなみに、大ぶり&どっしりタイプなのは、きっとフェラーリに乗せて運ぶことを前提にしているせいだ。まぁ、確かにラッシュアワーの電車通勤にはマッチしない佇まいではあろう。
なお、価格はなんと25万円オーバーである。しかし、よく考えてみると、日本ではこうしたイタリア製のフルハンドソーンの鞄というのはほとんど手に入らない。したがって、それだけ、これは貴重な鞄なのである。しかも最上級の素材を使い、熟練職人が多くの時間を費やして作り上た逸品。これが高いか安いかは、あなたの価値観次第なのだ。

 

文:山田 純貴 写真:綿屋 修一

SCHEDONI(スケドーニ)

アイテム: フラップオーバーブリーフケース
品番: SHW0033B
外装: 成牛ヌメ革(フルベジタブルタンニンなめし。セミオイルアップ仕上げ)
内装: スエード
金属パーツ: 真鍮ニッケル仕上げ(ヘアライン仕上げ)
収納部: メインコンパートメント2室(オープンブリーフポケット1室内蔵)、前胴エキストラポケット1室
その他: フラップはレザーストラップを前胴の金属製ループに差し込んで固定
サイズ: W40×H30×D26cm
カラー: ブラウンのみ
付属品: 着脱式ショルダーストラップ(皮革製。本体天マチ裏面のDリングに接続可)
価格: 26万2500円

お問合せ:
ワールド フットウェア ギャラリー WFG店
TEL.03-3796-8891
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