アクセサリー

08.02.26 UPDATE

個性的だが、日本人の顔に無理なく馴染む秀逸デザイン



 パリを拠点に、エレンガトでスタイリッシュなメガネフレームを展開するファース・ア・ファースは、ネッスルの財務部を経てクリスチャン・ディオールのクチュール部門経理担当役員やラフォンのゼネラルマネージングディレクターを務めたパスカル・ジョーロン氏と、彼のパートナーであり、ラフォンの国際事業部のトップにもなったデザイナーのネイディン・ロス女史が中心となり、1995年に創業されたアイウェアブランドである。2000年にはフランス東部ジュラ県に工房を設け、自社生産システムを構築。自前のデザイン・チームによってデザインされ、自社工房の技術者によって手仕事で組み立てられ、仕上げられた同社の製品はNYやLAのバーニーズで取り扱われるなど50カ国以上の国々で展開されており、マドンナ、ジェニファー・ロペス、シャロン・ストーン、F1ドライバーのポール・ベルモンドなど世界中のセレブたちの間で愛用されている。
 ところで、このブランドのデザインにはCEOのジョーロン氏が提唱する現代建築の影響がある。たとえばシンプルですっきりとしたフォルム、シャープなカッティング、立体的に配置されたカラーや質感の対比、ヴィヴィッドなカラーリングなどにそうしたデザインコンセプトを明瞭に感じ取ることができるのだ。しかも大胆で個性的でありながら、あくまで洗練さと品のよさが保たれているのは、やはりフレンチブランドならではといえよう。 さて、写真のモデルだが、これは昨年から展開されている「グロス」シリーズのニュータイプで、10月にパリで開催された国際的な眼鏡関連製品の展示会「シルモ展」にて発表され、この春に発売された「グロス4」である。左右の幅がやや広がり、我々日本人の顔にもフィットしやすくなった点が従来の「グロス」との最大の相違点だ。
 ちなみにフロントはチタンをプレス加工でくり貫いて作られたカットリムで、この工程は日本でなされているという。また、そのフロントの表と裏が異なるカラー(写真では表が黒、裏はオレンジ)の、いわゆるバイカラーであるのも大きな特徴だ。いっぽう、テンプルは2枚のアセテート生地を張り合わせた後に削り込んで仕上げられており、ヨロイ部分はこのブランドの定番的ディテールであるバネ蝶番ゆえ無理なく快適に顔にフィットする。
フレームはスタイリッシュなスクエアタイプだが、そこに優雅な流線を取り入れることで、シャープさを抑え、温もりさえ感じさせる絶妙の形状を創り出している。一見、派手にも見えようが、実はどのような顔にも調和する、なかなか秀逸なデザインなのである。オフ使いにはもちろん有効だが、オンでも、例えばジャケットにノーネクタイといったややカジュアルな着こなしなら十分にマッチするだろう。写真のカラーなら、たとえばオレンジのチーフを胸ポケットに差し込むなどし、フレームとカラーをリンクさせてみるのも面白いと思う。

 

文:山田 純貴 写真:綿屋 修一

FACE A FACE(ファース・ア・ファース)

アイテム:メガネフレーム
シリーズ名:GLOSS(グロス)
モデル名:GLOSS 4(グロス4)
フレーム形状:変形スクエア
フロント素材:チタニウム製(プレス加工)、表裏バイカラー仕上げ
テンプル素材:アセテート樹脂(中芯はチタニウム製)
レンズ内径:W52×H29mm
全幅:135mm
その他:蝶番は独自機構によるスプリング式
カラー:ブラック、マットブラック、ブラウン、レッド、ネイビー、グリーン(以上、全てフロント表部分のカラー)
製造国:フランス(チタニウムパーツは日本製)
参考価格:5万1975円

お問合せ:
アーキテクチャーズ 日本営業担当 卜部(うらべ)
TEL. 080-5318-6758