アクセサリー

08.03.04 UPDATE

革好きを魅了するヌメ革製の定番スリーウェイブリーフ

 街中や電車内などでブリーの鞄を手に提げている(あるいは肩掛けしている)ミドルエイジをよく目にする。ヌメ革使いのシンプルなルックスが独特であるがゆえに目にとまりやすいということもあるのだろうが、それにしても、そうした機会はしばしばあって、そのたびに「ああ、あの人もエイジング好きなんだな」と思ってみたりする。実際、日本男子は概してエイジングものが大好きで、とりわけ革製品に対しては、使い込んで味出しさせたものを偏愛(?)してしまう。だから、エイジングで"大化け"してくれるブリーの製品は格好の"愛のターゲット"なのである。
 1970年、ウルフ・ペーター・ブリー氏が自宅の地下に開いた工房からスタートしたブリーは、ドイツブランドらしいミニマルだが高機能の鞄、革小物を多数展開してきた。現在では直接雇用の従業員だけで150名以上を抱え、世界15カ国で700カ所以上ものの販売拠点を擁する一大ブランドへと成長を遂げた(日本への本格上陸は1989年)。
 製品はナイロン製などもあって多彩だが、やはり何といってもヌメ革使いの「ネイチャー」シリーズこそがこのブランドの本懐だ。昨今ではさまざまなエイジングレザーが登場し、ちょっとしたブームだが、昔から革を"育てる"ことの楽しさを我々日本人に説いてきたのはほかならぬブリーだった。しかも、その大化けぶりたるや著しく、すっかり色が深まり、ツヤが増すと使い始めの頃とは全く別のものに見えてしまうほどの変わりようなのだ。ちなみにヌメ革とは一般に、クロームなどの化学溶剤は用いず、植物から抽出したタンニンの醸造液でなめす、いわゆるフルベジタブルタンニンなめしで製革される牛革を指す。しかもブリーの「ネイチャー」シリーズでは一切染色を施さない、いわゆる素仕上げのヌメ革を採用。すなわち素肌のような状態で製品化されているわけで、これが芯通しされたオイル分と相まって、日焼けを効果的に促進するのだ。
 なお、ブリーはこの「ネイチャー」において、購入後、使い始め前の約2〜3週間、直射日光にさらすなどして日焼けさせることを薦めている。こうすることで芯通しされたオイル分が革の表面に滲み出てくると淡いベージュに変わり、ツヤが増すばかりか、そのオイル分が保護膜となって傷がつきにくく、汚れにくく、多少の雨もはじく革になるからである。  さて、写真はその「ネイチャー」シリーズの定番中の定番モデル「エルク」だ。実はこのブーフケース、ショルダーストラップと背負い用のストラップが付属していて、それらを本体に取り付ると「手提げ」「肩掛け」「背負い掛け」のスリーウェイで使えるという優れものだ。また、フラップはバックルを操作せずとも、ベルトの背後に隠された差し込み錠でクイックに着脱でき、しかも、めくり上げた状態で固定できるのでモノの出し入れがスムーズに行える。さらに、通常ならコンパートメント内に設けられるペンホルダーが前身頃にあるのはデザインの一部でもあるが、ペンの取り出しをより容易にするためでもある。と、このようにシンプルながら優れた使い勝手により、このモデルは人気のロングセラー商品となったのであろう。
 ところで、写真はいうまでもなく日焼け前の状態である。これがエイジングでどんな姿に変貌するのかは、買ってお確かめを。

 

文:山田 純貴 写真:綿屋 修一

BREE(ブリー)

アイテム:スリーウェイフラップオーバーブリーフケース
シリーズ名:ネイチャー
モデル名:エルク
品番:180750211
外装:ヌメ革(素仕上げ)
内装:アンラインド
メタルパーツ:真鍮製古美仕上げ
収納部:メインコンパートメント1室。前身頃にフロントブリーフポケット1室、マチ付きオープンポケット1室、ペンホルダー4本分を装備
付属品:ショルダーストラップ、およびリュック用ショルダーストラップ
サイズ:W39×H30×D9cm
カラー:素仕上げのみ
価格:6万3000円

お問合せ:
ブリー ジャパン
TEL.03-3561-1018