アクセサリー

08.03.27 UPDATE

インレイ(象嵌)がもたらす優美なデザインと書き味

 クリップにある小さなホワイトドット。ブランドのアイデンティティを表現するシンボルとしては、おそらく最も小さいマークではないだろうか。もしもそれがクリップから離れたとしたら、何の意味も持たなくなってしまうに違いないが、シェーファーを胸に差したとき、そのホワイトドットは誇り高いシンボルとなる。
 同時に、1924年に商標として導入されて以来、ホワイトドットはシェーファーの品質の証明にもなっている。
 キャップを外すと、シェーファー独特の、ペン軸と一体になったようなペン先が顔を出す。ペン先を軸にはめ込むインレイと呼ばれるシェーファーならではの方式は1959年に開発されたものだが、それは1913年の設立以来、シェーファーが取り組んできたインクの充填メカニズムと切り離すことのできないものでもある。鋭い鳥のくちばしを思い起こさせるようでもあり、それでいて優美さをたたえたラインには強く惹きつけられる。その魅力に惹かれてアメリカの大統領をはじめ、各国の首脳にもシェーファーの愛用者が少なくなかったそうだ。シェーファーは歴史の証人にもなっているということだろう。
 そしてインレイ方式を採用することにより、一般的な万年筆とはひと味違った書き味になっているのもシェーファーの特徴だ。それは筆圧に左右されにくく、常に安定した書き味を得ることができる構造をもたらしている。
 シェーファーの高級ラインであるレガシーヘリテージコレクションは、クラシックなデザインをベースに、使いやすさを追求してペン軸は現代風にストレートラインを採り入れている。パラディウムディープカットは、そのシルバーの輝きがクール。装飾的なラインを入れることによって、ペンを持つ手を滑りにくくするという効果ももたらしている。おしゃれに、そして優雅に文字を書く。そんなとき、シェーファーは最もふさわしい万年筆といえるだろう。

文:有澤 隆 写真:綿屋 修一

SHEAFFER(シェーファー)

アイテム:万年筆
シリーズ名:レガシー ヘリテージ
モデル名:パラディウムディープカット
胴軸&キャップ素材:ブラス・パラディウムプレート
ペン先:18K
インク吸入方式:カートリッジ/コンバーター両用式
価格:3万1500円

お問合せ:
BICジャパン TEL.03-5542-8030
http://www.sheaffer.jp/