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08.05.27 UPDATE

NYの最旬ブランド×伊アイウェアブランドによるお洒落ビッグサングラス

 初めて聞く名と思われる紳士諸氏もいらっしゃるだろう。タクーン(サクーンと紹介されることも多い)は今、アメリカで最も注目を集めている、ニューヨーク発の新進ウィメンズ・ファッションブランドである。ファッション誌のUS版『ハーパース・バザー』の編集者(スタイリングも担当していたらしい)だったタイ出身のタクーン・パニクガル氏が2004年9月に立ち上げたブランドで、2005年春夏のコレクションからスタート。US版『ヴォーグ』誌の名物編集長アナ・ウィンター氏がいたく気に入り、ショーの後に大半の作品を持ち帰ったなどと噂になり、業界関係者やセレブらの間でブレイク。いまや次世代ブランドの筆頭とされ、パニクガル氏はNYで最もエキサイティングなデザイナーと目されている。
 それにしても新興でありながら、これほど注目される理由とは何なのか? ひとつには主宰者自身が元ファッションエディターとあって、トレンドやユーザーマインドを的確に見通している点があげられる。それは、実用第一のニューヨーカーの志向を受けたリアルクロージングでありながら、そこにフェミニンのエッセンスを巧みに取り入れたアプローチであったり、「レトロフューチャー」のテーマのもと、クラシックとモダンの融合による「どこか懐かしいのに新鮮」といったイメージのアピールであったり・・・・。こうしたさじ加減が絶妙で、それが昨今顕著なミクスチャー志向とよくフィットしているのだ。
さて、そんなタクーンがイタリアのアレック ポールとタッグを組んで展開するサングラスのコラボレーションブランドが、このタクーン バイ アレック ポールだ。
 アレック ポールといえば厳選素材のみを使い、イタリアのトップクラスの職人らが製作するファッショナブルなアイウェアブランド。その最大の魅力は「心地よい色の提案」なるテーマによる、イタリアらしい美しいカラーリングにある。ことに伊マッケリー社のアセテート生地を使い、独自のフリクション加工によって製作されたセルフレームの透明感ある美しさは特筆もの。生地同士を接合する際、接着剤を用いる、一般的なラミネート加工では色が損なわれるきらいがあるが、いっぽう、生地を加熱し、融点でその表面を溶かし接合するフリクション加工の場合、生地それ自体の色をキープすることができる。アレック ポールはこの技術に長けており、おそらくはファッションセンスや製品クオリティとともに、この技術力がパニクガル氏のめがねに適ったものと思われる。
 ところで、当初、バーニーズ ニューヨークNY店のエクスクルーシブだったタクーン バイ アレック ポールだが、2007年3月に日本初上陸を果している。元アラン ミクリのデザイナーで、現在はアレック ポールで活躍するアレッサンドロ・マルティレ氏のデザインによるそれらは、アレック ポール十八番のピュアで深みあるカラートーンが魅力的なビッグフレームのグラマラスなコレクションだ。
 写真の「スコープ」は同コレクションの1モデルで、最大幅が2.3cmもある極太テンプルが印象的な、カーブフレームのサングラスである。また、そのマーブル調のテンプルにタクーンのイニシャル「T」が大きくレイアウトされているのだが、レーザーカットによる文字ゆえ、あくまで控えめ目立ちである点がなかなか好ましい。
 ビッグセルではあるがシャープな印象で、女性にはもちろんだが、我らミドルエイジの男にも違和感がないし、しかもバランスがいいのだろう、意外にもどんな顔にもよくマッチする。しかもタクーンのテーマである「レトロフューチャー」よろしく、どことなく'70年代、'80年代を思い起こさせる佇まいに親近感を覚えたりもする。少々大胆かとためらわれる向きもおられようが、たとえば真夏のマリンリゾートなどではこのくらいのインパクトがあってちょうどいい。ミドルエイジの男性にこそ、ぜひトライしてもらいたいサングラスである。

文:山田 純貴 写真:綿屋 修一

THAKOON by ALEK PAUL(タクーン バイ アレック ポール)

アイテム:サングラス
モデル名:SCOPE(スコープ)
品番:TK500
フレーム素材:伊マッケリー社製アセテート
レンズ:グラデーションレンズ ※レンズカラーはフレームカラーと同系色となる
全幅:150mm
レンズ内径:W62×H41mm
ブリッジ長:11mm
テンプル長:125mm
カラー:マーブルブラック(写真)、ライトブラウン、ダークブラウン、ボルドーの4色展開
製造国:イタリア
価格:3万9900円

お問合せ:
ブリンク TEL.03-5775-7525
http://www.cult-it.com
http://www.blinc.co.jp/