アクセサリー

08.06.10 UPDATE

控えめグラマラスな装飾が男の顔に
ほどよい色気をもたらします

 近頃、アクセサリーを身につけることに抵抗感のない男たちが増えてきましたが、そのきっかけといえば、やはりバイカーズ系シルバーアクセサリーのブームでしょう。そして、それらの代名詞的存在であり、「キング・オブ・シルバー」と称されているのがアメリカのクロムハーツです。
 クロムハーツは1988年10月、マリブに会社を設立(1994年にハリウッドに移転)し、翌年から本格的な活動を開始。当初はレザーアイテム中心の展開だったものの、次第にリング、ブレスレット、ペンダントなどのシルバーアクセサリーが、その斬新なデザインゆえに評判を呼び、バイク愛好家らにはもちろん、ハリウッドスターやミュージシャンたちからも支持されるようになり、全米規模でブレイク。日本でも'90年代から人気を呼び、シルバーアクセ・ブームの火つけ役となったのです。
 さて、写真はそのクロムハーツの「ザ・ビースト2」なるサングラスです。バイカー仕様だからなのでしょう、走行中に横からの差し込む日光をさえぎるため、ゴーグルのようにフロントが著しくカーブしています。また、フレームの形状もバイカーズサングラスの伝統ともいえるティアドロップ・タイプなのですが、そこはクロムハーツ。各所にさまざまな装飾がこらされ、大いに個性を主張しているのです。
 まず、チタン製のリムに目をこらして見ますと、このブランドが得意とするダガー(双刃型短剣の一種)のモチーフが施されているのがわかります。極めて硬度の高い金属であるチタンに、このような微細な装飾が施されているとは、ちょっと驚きですね? いっぽう、左右のヨロイには、これまた代表的モチーフであるクロス(十字架)が見受けられ、テンプルにもやはりクロスが刻印されています。ちなみにこのテンプルは高級家具やギターなどにも使われている堅牢な高級木材エボニー(黒檀)を何層にも張り合わせて作られたものだとか。サラリッとした手触りと味わいある黒さが魅力的で、しかも硬さとしなやかさがなかなかいい塩梅なのです。で、その先端にはマザー・オブ・パールの一種であるアコヤ貝で象眼された、美しくも堂々たるクロスが鎮座。おまけに、このテンプルエンドの形はギターのピックがモチーフなのだそうです。
 少々過剰かとも思えるほど各ディテールが定番モチーフで飾られているのは、やはりクロムハーツらしさというべきでしょうか。今年は久々に、こうしたティアドロップが復活していて、御本家レイバンなどさまざまなブランドがこのタイプのサングラスを展開している模様ですが、「ザ・ビースト2」はそれらとはひと味もふた味も違います。つまり、グラマラスな装飾と絶妙な素材使いが顔の表情に男らしさとともに、ほどよい色気をもたらしてくれるからです。とはいえ、それらの印象は意外にも控えめで、したがってパッと見た目はごく普通のサングラス、というのがミソ。バイク乗りたちにお薦めなのはもちろんですが、これなら気後れすることなく、誰もが街使いできることでしょう。

文:山田 純貴 写真:平野 多聞

ヨロイ、テンプルなどにいずれにもクロムハーツの最も代表的なスタンダードモチーフであるクロスが施されている。また、ヨロイ部分にスプリング蝶番を採用し、フィット感をいっそうUP。

テンプルはエボニー製で、ギターのピックに由来したテンプルエンドに象眼されているのはアコヤ貝からなるクロスのモチーフ。エボニーの黒さに、このエレガントなクロスが品よく際立っている。

CHROME HEARTS(クロムハーツ)

アイテム:サングラス
モデル名:THE BEAST2(ザ・ビースト2)
品番:SS-WEB
フロント:チタニウム製(鏡面仕上げ。ダガー・モチーフの装飾入り)。日本製
テンプル:エボニー(黒檀)合板製。ギター・ピック形のテンプルエンドにアコヤ貝によるクロス・モチーフの象眼装飾入り
ヨロイ:スプリング式蝶番
全幅:180mm
レンズ内径:W70×H45mm
レンズカラー:グレー ※価格は異なるが、同型で他に6色あり
価格:18万9000円

お問合せ:
金明堂アンジェロッソ銀座店
TEL.03-5524-1551
http://kinmeido.co.jp/angerosso/