アクセサリー

08.06.24 UPDATE

鞄からとっさに携帯が取り出せずお悩みの方!
こんな便利なセカンドバッグはいかが?

 "セカンド"があるのだから"ファースト"があるはず。なのにファーストバッグという言葉は聞きませんね? 筆者の推定ですが、ブリーフケースとかボストンバッグとかショルダーバッグ、スーツケースなど、ある程度の容量のある鞄はすべからく"ファーストバッグ"なのでしょう。で、それら"ファースト"の収納を補完するための小ぶりの鞄がセカンドバッグであると・・・・。
 実はセカンドバッグにはさまざなタイプがあります。ポーチ形をしたクラッチバッグはもちろん、システム手帳を大ぶりにしたタイプ、書類収納に特化したポートフォリオのうちの特に薄マチのタイプ、化粧ボトルなどが収まるコスメティックポーチなども広義的な意味でセカンドバッグなんですね。早い話、単独で持ち運びができ、バッグ・イン・バッグとしても使える鞄がセカンドバッグであるわけです。とはいえ、日本では「セカンドバッグ=ポーチ形のクラッチバッグ」と認識されがちで、しかも"集金鞄"的なイメージが付随し、ネガティブな存在になっているのは確か。そうした小さな鞄を脇抱え(クラッチング)したときの姿に抵抗感を覚える人も少なくないでしょう。
 そこでベルギー王室御用達の最高級鞄ブランド、デルボー(1829年、シャルル・デルボー氏によりブリュッセルにて創業)の新作「スモール キャリー」にご注目を。一見するとブリーフケースですが、その名のとおり、B4前後のとてもコンパクトな鞄で、カテゴライズすれば、これもセカンドバッグとなります。とはいえ、マチ幅5cmと非常に薄型なのでクラッチングを前提にしていないのは確かです。
 総輸入販売元のキャンディーにお話をうかがったところ、このユニークな鞄は「外食に出かける際や週末のちょっとした外出の際にスマートに持つことのできるセカンドバッグが少ない」との理由から、同社とデルボーが企画・開発したものなのだそうです。で、持ち方はスライド手と呼ばれるハンドルを握って手提げにするか、そのスライド手の下に手先を差し入れてグリッピング、ということになるわけですが、いずれであれ、鞄自体がスリムなので、確かにスマートに携帯できそうです。また、コンパクトとはいえ、財布、名刺入れ、手帳、携帯電話などがひととおり収まる容量ですし、これにパスポートや航空券などを加えれば、機内でも重宝するでしょう。
 ちなみに前身頃には丸みがもたせてあるのに後ろ身頃がフラットなのは、他の鞄と重ねて手提げした際、ふたつの鞄が反発し合わぬよう配慮したため。デルボーの代表的なブリーフケース「メッセージ シークレット」もそうなのですが、中に携帯電話を入れてしまうと、呼び出し音が鳴っても素早く取り出すことが難しいという鞄が少なくありません(アタッシェケースの場合、ことに顕著ですね)が、なるほど、この「スモール キャリー」に携帯電話を入れ、一緒に手提げすれば、こうした問題は一挙に解決するわけで、これはなかなかよいアイディアであると感心しました。しかも片手で提げた状態で、もういっぽうの手で容易にファスナーが開け閉めできる設計になっているのも高ポイントといえるでしょう。
 ちなみに外装に採用されているのは「レディカーフ」と称されたトップグレードのカーフ。傷が入っても目立ちにくいよう、控えめに型押しが施されているのですが、それでもなお非常に柔らかく、上品な風合いがなかなか魅力的です。もちろん、仕立てはエルメスと並び「職人尊重主義」を今なお貫いている名門デルボーの職人たちの卓越技によるものだけに、これはもう大変みごとなもの。たしかに値段はお高めですが、それに適うだけの真価が、この小さな鞄にはあるのです。

文:山田 純貴 写真:平野 多聞

財布、名刺入れ、手帳、パスポートケース、携帯電話などの収納が想定されるメインコンパートメント。天マチ全開式で、ライニングには素仕上げ(染色が施されない生なり仕上げ)のカーフを採用。

DELVAUX(デルボー)

アイテム:セカンドバッグ
モデル名:SMALL CARRY(スモール キャリー)
品番:AF23LC99ZDZ
外装:LADY CALF(レディカーフ)
内装:カーフ(一部コットンキャンバス)
収納部:メインコンパートメント1室、バックポケット1室
サイズ:W27×H17×D5cm
カラー:ブラック、ダークブラウン、ネイビーの3色展開
製造国:ベルギー
その他:日本限定モデル
価格:13万6500円

お問合せ:
キャンディー TEL.03-5771-5811