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08.02.12 UPDATE

噂のソットブラッチョに底マチが
追加され、使い勝手がアップ!

 歴代のイタリア大統領をはじめ、ケネディ、ブッシュ親子、ビル・クリントンら歴代米大統領、シラク、サルコジら歴代仏大統領、イタリア映画のルキーノ・ヴィスコンティ監督、フィアットのルカ・ディ・モンテゼーモロ会長…と、マリネッラのネクタイを愛用したVIPらの顔触れたるや圧倒的である。
イタリアの高級ネクタイの象徴的存在であり、昔ながらの製法で作られるセッテ・ピエゲ(7つ折り)タイなどで名高いマリネッラは第一次世界大戦直前の1914年、エウジェニオ・マリネッラ氏により、ナポリのヴィットリア広場前にス・ミズーラ専門店として開業された。「小さな宝箱」と称されたその店は、ほどなくブルボン家御用達の称号を授かった。
その後、オリジナルのシャツ、ネクタイの展開がスタート。当初はシャツで名声を博すが、次第にネクタイにも高い評価が与えられるように。今日、英国産シルクなど厳選素材からなり、手仕事で丁寧に仕立てられた同社のネクタイは品質の高さのみならず、生粋のナポリスタイルにベリー・ブリティッシュ調が加味された独自のスタイルで世界中のVIPらを魅了している。また、そのいっぽうでスカーフや香水、靴、鞄、時計などさまざまなオリジナルアイテムも展開するように。なかでも、ここ日本では昨今、二つ折りできるブリーフケース、すなわちソットブラッチョが人気を呼んでいるのである。
ソットブラッチョ(Sotto Braccio)とはイタリア語で「脇の下」という意味で、この言葉のとおり、二つ折りにすると脇抱えで持ち運べるというユニークな鞄だ。こうした鞄はナポリの伝統的なものとかで、同地の経理担当のある役人が使用していた鞄が原型ともいわれている。マリネッラ本店でもかなり以前から展開してきたとのことだが、我々日本人にはこれまで馴染みがなかったせいか、そのユニークさがとても新鮮に思えるのだ。二つ折りを広げれば、スライド手タイプの手提げハンドルが付いた薄マチのブリーフケースなのだが、実はフラップ留め金具の受けが前身頃のほかに後胴側にもうひとつ取り付けてあり、胴を二つ折りにした際、この受けに錠前本体を差し込むとフラップ付きのクラッチバッグになるわけなのだ。
ところで、このソットブラッチョが最近、リニューアルされた。変更点の第一は、胴のボトムに底マチを設けたことで、これは顧客からの要望に応えたものだという。これによって一層、鞄らしくなり、自立しやすくもなった。また、フラップをめくると、その裏に小紋柄のシルクが内張りされており、しかもこれが、マリネッラがネクタイに使用している生地なのである。このブランドのネクタイは上品な小紋柄の人気がことに高いが、その生地をフラップ裏に使用することでブランドのアイデンティティを控えめに主張しているのだ。そして、採用するグレイン調エンボスレザーを変更。より風合いに高級感のある革にしたというのが第3の変更点である。
これらのリニューアルにより、使い勝手とクラス感がよりアップしたマリネッラのソットブラッチョだが、では、私たちはこれをどのように使いこなせばよいのだろうか。もちろん他のブリーフケースと同じくデイリービジネスに、というのもありだし、休日には財布や携帯電話などの小物だけを入れてクラッチングというのもいい。また、出張では二つ折りにすればトロリーバッグに容易に収まるし、滞在ホテルからのちょっとした外出の際にも使えそうだ。なんだかとても風変わりな鞄にも思えようが、こうして考えると誠に重宝。出張の多いビジネスマンには、ことに必携のアイテムではないだろうか。

 

文:山田 純貴 写真:綿屋 修一


E.MARINELLA NAPOLI(マリネッラ ナポリ)

アイテム: フォールディングブリーフケース
品名: 新ソットブラッチョ
外装: グレイン調エンボスレザー
内装: アンラインド仕様(ただし、フラップ裏面は小紋柄シルク地でライニング)
フラップ留め金具: 鏡面仕上げニッケル製差し込み錠(受けは前胴、後胴の計2か所に装備)
収納部: メインコンパートメント1室
サイズ: W38.7×H28(折りたたみ時14)×D3.5cm
カラー: ホワイト、アバナ(写真)、タバコ、ダークブラウン、レッド、ボルドー、グリーンの全7色
価格: 6万8250円

お問合せ:
マリネッラ ナポリ 東京ミッドタウン店
TEL.03-5413-7651