アクセサリー

08.03.11 UPDATE

ドイツ鞄らしい、この威厳と風格こそ
エグゼクティブの手元に相応しい

日本で展開されているドイツの鞄ブランドは多くないが、その中でオファーマンは独自のステイタスを築き上げたプレステージブランドとして知る人ぞ知る存在といえよう。
オファーマン社は1842年9月、ヤーコブ・オファーマン氏によってベンスブルク(現在のベルギッシュグラードバッハ)にタンナー(革のなめし会社)として設立している。後に事業の多角化を進め、1922年にはマティアス・オファーマン氏がケルンに高級革製品の工場を開設。この事業は大成功し、増産のため、工場をベンスブルクへ移転し、なめし工場との統合が図られた。そして現在でも経営はオファーマン家の4代目が継承。日本では国内最大手の鞄メーカーであるエース社が1995年から輸入販売をスタートさせ、2006年12月には日本における商標権も取得している。
さて、写真はそんな老舗ブランドから、この2月にデビューした新シリーズ「シュタット」のブリーフケースである。
このシリーズはクラシカルなスタイルをもとに、それをモダンにアレンジしたスタイリッシュなビジネスバッグのコレクションで、このブランドの新しいシンボリックシリーズとも位置づけられている。このモデルでも、例えばフラップのセンターにストラップ状のレザーパーツを縫合したデザインなどにドイツ鞄の伝統を実感するいっぽう、二つマチながらスマートな胴のフォルムとか、ミラー仕上げのシャープなフラップ留め金具などに洗練された感性がうかがえる。ちなみに重厚な佇まいもドイツ的といえるが、実は胴やフラップの芯材に軽量素材を使うなどし、見た目に反する軽い鞄に仕上がっているのも特徴のひとつといえよう。
また、ルーツがタンナーであるゆえか、使用する皮革に対するこだわりの強さもオファーマン流である。このブリーフケースでも外装に採用されているカーフの風格ある表情とソフトな手触りは実に魅力的だ。この革は伊トスカーナ地方のタンナー、ELLEGIL(エレジ)社の製品で、革本来が持っている脂分が、時が経つにつれて艶となり陣割と表面に表れてくる。しかも使ううちに、さらに繊維がしなやかになる最高級カーフなのである。ちなみに製造はイタリアのメンズ製品専業ファクトリーであるPARISINI(パリジーニ)社が担当しているが、その製鞄技術の高さは全く申し分のない素晴らしいものである。
とはいえ、コンセプトやデザインはあくまでもドイツ風であり、英国鞄やフランス、イタリアの鞄とも異なる、生真面目さとか渋さといった味わいが感じられ、これぞまさに大人の男のための仕事鞄であると大いに納得するのだ。

 

文:山田 純貴 写真:綿屋 修一

OFFERMANN (オファーマン)

アイテム: フラップオーバーブリーフケース
シリーズ名: STADT(シュタット)
品番: 96555
外装: カーフ(伊ELLEGI社製、エンボス加工)
内装: ピッグスエード(フロントポケットの内装はコットン製)
収納部: メインコンパートメント2室(カードポケット1室、ペンループ2本分内蔵)、ジップ付きフロントポケット1室
金属パーツ: ニッケルメッキ
サイズ: W41×H30×D10cm
カラー: ブラック、ブラウンの2色展開
製造: 伊PARISINI社
価格: 21万円

お問合せ:
エース TEL.03-3847-5525
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