アクセサリー

08.08.12 UPDATE

人気のウエリントンは、熟練職人による
極上セルフレームで差をつけるべし!

 メガネのトレンドといえば、依然、クールでスタイリッシュなスリム系が主流ではありますが、実はこのところ、それとは対称的なトラディショナル系に注目が集まっています。これは、たとえばファッションがアメリカントラッドに回帰しているとか、ながらく敬遠されてきた'80年代カルチャーが再評価され始めているといったことと無関係ではないのかもしれません。そして、そうしたトラッド系のメガネの中で、ことに高い人気なのがウエリントン・シェイプなのです。
 ウエリントンとはスクエア系のうち、各コーナーにややアールがつけられたタイプを指します(「ウエリントン」という名称は人物名に由来するといわれますが、はっきりとしたことはわかっていないようです)。また、メタル系のフレームでもこのシェイプであればウエリントンなのですが、なぜか一般にはセルロイドやプラスチックなどの樹脂製の、それも太めのフレームというイメージが定着しています。
 ところでウエリントンのメガネというと、皆さんにはどんな記憶がありますか? '50年代後期のロカビリー時代ならロイ・オービソンやバディ・ホリーあたりがアイコンでしょうし、'60年代にはみゆき族などのアイビースタイルの定番アイテムでした。'70年代初め頃にも海外のロックミュージシャンたちが好んで、こうしたメガネやサングラスを使用していた記憶がありますし、'80年代にもリバイバルし、筆者自身も一時、愛用していました。また、'90年代初期にはネオ・ビートニク世代に、それ以降もヒップ・ホッパーらに支持されていましたし、最近の人気などはキムタクやジョニー・デップらの影響があるのかもしれません。と、こう振り返ってみますと、定番のスタイルゆえにさまざまな時代で支持されてきたことがわかりますね?
 さて、写真のウエリントンのセルフレームは、泰八郎謹製の限定モデルです。このブランドについては本サイトのレポートに詳しいので、ぜひそちらをご覧いただきたいのですが、キャリア50年のメガネ職人、山本泰八郎氏が熟練の手技で丹念に作り上げるフレームは、そのずば抜けて高い品質ゆえに国内のみならず、海外でも高い評価を得ています。その最大の特徴は、奇をてらわぬベーシックなデザインに徹していることと、かつてメガネ素材の主流だったセルロイドの、それも3年以上寝かせた生地を用いて、ノー芯製法で製作されている、という点にあります。ノー芯とは、セルロイドやプラスチックなどの樹脂製フレームにおいて金属芯を使わずにテンプルを製作すること、またはそのテンプルを指します。若いセルロイドやプラスチックでは金属芯は必須ですが、十分に寝かせたセルロイドは、その硬さゆえに加工は困難であっても縮んだり変形しにくいため、芯材を必要としないのです。
 さて、FACIAL INDEX NEW YORKのみで展開されているこのモデルももちろん、ノー芯仕様。「デミ」と称されたマーブル調(べっ甲調)に温もりが感じられるネオ・クラシックなフレームです。特に目新しい点があるわけではありませんが、飽きのこない普遍的デザインが先述したそれぞれの時代を思い起こさせ、また、その佇まいにノスタルジックなものさえ感じるのです。そしてこれを装着すれば、その表情には知性的で端正だが、同時に豪放さと自信を併せ持つ、そんな男の顔を表現できるはず。しかも、だからこそ異性の目にはそれがセクシーにも映るのです! クールなメタルフレームやツーポイント、カジュアルなプラスチックフレームも魅力的ではあるけれど、ときにはこうした重厚でクラシカルなウエリントンのセルフレームで、大人の男を気どってみてはいかがでしょうか?
 ちなみに本品にはこのデミのほかに、よりウエリントン・シェイプが強調されるブラック、一見してブロー・タイプにも見えるブラック×クリアのバイカラー、個性的な笹柄調のブルーササも展開されています。いずれが自分に最も相応しいかは、ぜひ店頭でお確かめを。

文:山田 純貴 写真:平野 多聞

昔のままのウエリントン・シェイプではなく、ブリッジ位置やブロウラインをモダンにアレンジ。印象的なサイドの飾り鋲やキーホールブリッジは、クラシックモダンな本物の風格が漂う。上からブラック、ブラックツートン、デミ、ブルーササ

テンプルに金属芯が使用されていないことは、マーブル調のセルロイドを透かしてみれば一目瞭然。3年以上寝かせた希少なセルロイドを用いているからこそ、こうしたテンプルが製作できるのだ。

泰八郎謹製(TAIHACHIRO KINSEI)

アイテム:メガネフレーム
品番:Exclusive-1
フレームタイプ:ウエリントン
素材:セルロイド
レンズ寸法:50×33mm
フレーム全幅:143mm
カラー:ブラック、ブラックツートン、デミ(写真)、ブルーササの4色展開
価格:33,600円

お問合せ:
フェイシャル インデックス ニューヨーク東京店
TEL.03-5288-8220
http://www.facial-index.com/
http://boq.jp/special/2008/taihachiro/index.htm