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08.09.10 UPDATE

万年筆人気の火付け役を復刻

大量生産化の波が押し寄せた1950年代後半から1960年代は、万年筆の世界にも大きな変化をもたらしました。軸の素材はプラスチックが主流となり、職人技術を必要とするセルロイドなどは急速に姿を消していきました。それに追い討ちをかけるように、ボールペンの品質が向上し、万年筆から活躍の場を奪っていきました。著名な筆記具メーカーの代表作が次々と登場してきた1920年代に始まる万年筆の黄金時代は、もはや過去のものになっていったのです。
ビスコンティはその黄金時代に作られ、職人技が冴えわたるセルロイドの万年筆を再現しようと、ふたりのイタリア人万年筆コレクターが1988年にフィレンツェに設立した新興の筆記具メーカーです。そして、その最初の作品がラグタイムです。
ラグタイムとはアメリカで生まれた音楽ジャンルのひとつで、ゆったりしたリズムでシンコペーションを強調した革新的な音楽で、1900年代初頭に黄金期を迎えたといわれています。ビスコンティのファーストモデルにふさわしいネーミングといえるでしょう。
創設20周年を迎えたビスコンティでは、そのファーストモデルを復刻しました。フォルムはもとより、職人の手によってひとつずつ作られるセルロイドならではの色使いもオリジナルに忠実に復刻されています。素材はセルロイドからアクリルに変更されていますが、その特徴は少しも損なわれていません。
また、この復刻モデルではキャップの下部に、ソリッドの14金を用いたふたつのリングを施しているだけでなく、キャップトップにはロゴマークのほかにオニキス、パール、タイガーアイの3種類のキャップストーンが用意されています。これはマイストーンシステムと呼ばれるもので、マイストーンはマグネットで固定されているので、付属のピンアウトで簡単に取り外しができます。その日の気分で、また好みに合わせてカスタマイズしてください。
万年筆黄金期を蘇らせたビスコンティのラグタイムは、その書き味でもこだわり派を満足させてくれることでしょう。コレクションに加えたくなる逸品です。

文:有澤 隆 写真:平野 多聞

クリップ部分も当時の形状を再現している。

VISCONTI(ビスコンティ)

アイテム:万年筆(ピストンフィラー)
モデル名:ラグタイム ビスコンティ創立20周年記念モデル
同軸&キャップ素材:アクリロイド 14Kダブルリング(キャップ部)
クリップ素材:ゴールドプレート
万年筆ペン先素材:14金ペン先
インク吸入方式:
ペン先サイズ:F・M・B
製造国:イタリア
価格:15万1200円(万年筆・ローラーボール・ボールペンセット価格)、 万年筆6万7200円、ローラーボール5万400円、ボールペン3万3600円
その他:初回100セットにはウッドボックス&マイストーンシステム付

お問合せ:
日本シイベルヘグナー
TEL.03-5441-4515
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