アクセサリー

08.11.18 UPDATE

見た目ノスタルジック&掛け心地軽快なロイド・タイプの逸品

ロイド眼鏡とは? 皆さんはおわかりですか? 恥ずかしながら、わかっているようでわかってなかった筆者は今回、写真の商品を紹介するにあたり、このクラシカルなデザインの眼鏡についてちょっと調べてみました。
ロイド眼鏡の条件とは? 第一に、セルロイドでできているということ。第二に、多くの場合、フレームの形がサーキュラー(真円に近いラウンドシェイプ)で、直径は50mm程度のサイズであること。掛けると、ちょうど目の周囲を覆うような感じになります。そして第3に、カラーは基本的に黒か茶系であること。と、いったところでしょうか。で、その呼称ですが、セルロイド製なので「ロイド眼鏡」と呼ばれるようになったという説と、ハロルド・ロイドが劇中でかけていたからという、ふたつの説があります。
ハロルド・ロイド(1893年〜1971年)は、かつてチャーリー・チャップリン、バスター・キートンとともに「世界の三大喜劇王」のひとりとされたアメリカの喜劇俳優です。多くの映画作品に出演し、カンカン帽とセルロイドの丸眼鏡という独特のスタイルでドタバタ喜劇を演じました。で、その眼鏡が「ロイド眼鏡」と呼ばれるようになり、トレンドに。日本でも大正後期に人気が高まり、第二次世界大戦の頃まで大いに普及しました。
そんなオーセンティックなロイド・タイプのラウンドフレームに"イマの気分"を控えめに加味し、卓越した伝統技術で作り上げられたのが、写真の井戸多美男作の新作です。
このブランドについては本サイトの「SPECIAL EDITION」に詳しいので、ここでは多くは説明しませんが、井戸多美男氏はキャリア45年のベテランで、伝統的な技術を駆使しつつ、数多くの工程をひとりでこなす眼鏡職人です。ことに加工に非常に時間がかかり、熟練した技術が求められるため、近年ではほとんど見ることのできないサンプラチナなるメタル素材を採用した眼鏡を得意としていることで知られています。
本品は、その井戸氏の真骨頂たるサンプラチナをテンプルに採用。しかも、そこに古い金型からプレスして描いた、ノスタルジックな彫り飾りを見ることができるのも特徴です。また、フロントには、これも昨今では希少となったセルロイドを使用。そう、ロイド眼鏡と呼ぶに相応しいクラシカルな素材がしっかり使われているのですね。ちなみにフロント両端に打ち込まれたかしめ鋲もまた、レトロなディテールといえるでしょう。
レンズのシェイプは、これはもう、典型的なロイド・タイプ。にもかかわらず、さほど古臭くもヤボッたくも見みえないのは、セルロイドのフレームを細身のシルエットにしているせいでしょう。これが、やはり細身のテンプルともよくマッチし、掛けたときの表情は軽快で洗練されたものに。しかも見かけのみならず、掛け心地も非常に軽いのです!
昨今、ボストンやウェリントンといった、ちょっとレトロモダンなフレームが人気復活しているわけですが、それよりもさらに懐かしいロイド眼鏡で、ちょっと人とは違う個性を演出してみるのもありなのではと思うのです。

文:山田 純貴 写真:平野 多聞

オーセンティックなラウンドシェイプながら、細身のシルエットにすることで控えめで品ある佇まいに。このように伝統的意匠を踏襲しつつ、そこに独自の工夫を加える手法も、このブランドの個性といえる。

テンプルとヨロイ部分に施されたノスタルジックなレリーフは長年保管されていた古い金型を使い、プレス加工によって表したもの。サンプラチナの落ち着きある光沢と相まって、品ある表情を醸し出している。

IDO TAMIO SAKU(井戸多美男作)

アイテム:眼鏡フレーム
品番:T448
フロント:セルロイド
テンプル:サンプラチナ
ノーズパッド:セルロイド
レンズ寸法:W43×H38mm
全幅:127mm
テンプル長:145mm
カラー:ブラック
価格:3万3600円

お問合せ:
フェイシャル インデックス ニューヨーク東京店 TEL.03-5288-8220
http://www.kaneko-optical.co.jp/
http://www.facial-index.com/
http://www.boq.jp/special/2008/ido/index.htm