アクセサリー

09.01.07 UPDATE

美しい発色と品ある佇まいが魅力のモダンな"ロイド眼鏡"

LAFONT(ラフォン)

ラフォン(1923年に開業したパリの高級眼鏡店「ブティック・ラフォン」のオリジナルブランド)と聞いて筆者が真っ先に思い浮かべるのは、レーザーカットによる繊細なパターンの透かしデザインが施された眼鏡フレームです。パリ発らしく、このブランドのアイウェアにはエレガンスと華やぎがあって、さらにそうした透かしのデザインに象徴されるような大胆さ、斬新さも感じられます。そして、それらがあまりに印象的なものですから、ブランドがスタートした1979年当時のコレクションもまた、さぞやコンテンポラリーなデザインだったのだろうと、そう勝手に決めつけていました。
 ところが、実際にはそういうことではないらしいのです。よく知られているように、ラフォンはデザイナーのローランス女史が、「ブティック・ラフォン」の店主で、彼女の夫でもあるフィリップ・ラフォン氏のために眼鏡をデザインしたことからスタートしたのですが、それら初期の作品はシンプルでベーシックなものが中心だったのです。
実は、そうしたラフォンの原点ともいうべきモデルの"姿"は、現在、「リエディション・ライン」からうかがうことができます。このコレクションはラフォンのルーツ・モデルをベースに、そこに改良や変更を加えたクラシックなモデルで構成されているのです。たとえば'08-'09A/Wの新作「アリババ」も、やはりローランス女史が夫のためにデザインしたラウンド型のフレームをベースにしたもので(ただし、フレーム全体がより太くリデザインされているのですが)、「ラフォン=インパクトあるデザイン」という認識からすると極めて"普通"という印象。ですが、実のところ、こうしたシンプルなフレームもまた、ラフォンのひとつの定番スタイルなのです。
ところで、この「アリババ」。いわゆるロイド眼鏡と呼ばれる、大変ノスタルジックなデザインのフレームです。ロイド眼鏡とは元来、直径50mm程度のサーキュラー(真円に近いラウンドシェイプ)のセルフレームのことで、「ロイド眼鏡」なる呼称はセルロイド製だからという説と、アメリカの喜劇俳優ハロルド・ロイド(1893年〜1971年)が劇中で盛んにかけていたからという、ふたつの説があります。いずれが真実かはともかく、この種の眼鏡が第二次大戦以前、広く流行していたのは確か。それが最近、また人気を呼んでいるのは、ファッションがアメリカントラッドに回帰し、それにマッチする眼鏡のひとつとして注目されているせいでしょう。たしかに、たとえばシャープなデザインのメタルフレームなどに比べると、こうしたラウンドシェイプのプラスチックフレームのほうが暖かみを感じられ、アメトラやアメカジとも相性がよさそうです。
なお、この「アリババ」は、実はセルロイド製ではなく、アセテート製。それも発色の美しさで定評のある伊マッケリー社のアセテートが採用されています。そして、この素材使いのせいもあるでしょうし、これにパリ発の洗練された感性が相まってのことかもしれません。この眼鏡にはどこか品が感じられて、それがいかにもパリ発のブランド、ラフォンらしいなとも思うのです。
ちみにに、写真は欧米仕様の状態ですが、私たち日本人の顔にもよくフィットするよう、これにシリコンのノーズパッドが取り付けられたジャパン仕様で展開されています。

文:山田 純貴 写真:平野 多聞

フレームがサーキュラー(真円に近いラインドシェイプ)の、いわゆるロイド眼鏡。日本では大正後期に人気が高まり、第二次世界大戦の頃まで広く普及していたクラシカルでノスタルジックなフレームデザインだ。

発色美しいフレームには、高級アイウェアブランドがこぞって採用する伊マッケリー社のアセテートを採用。写真は控えめな濃淡を見せるブラウン・タイプ。顔の表情に暖かみと優しさを演出してくれる。

LAFONT(ラフォン)

アイテム:眼鏡フレーム
ライン名:RE-EDITION(リエディション)
モデル名:ALIBABA(アリババ)
品番:LAF-ALIB
素材:伊マッケリー社製アセテート(テンプルはメタル芯入り)
レンズ内径W40×H37mm
フロント縦寸:45mm
フロント全幅:132mm
テンプル長:148mm
カラー:ブラック、ブラウン(写真)など全6色展開
製造国:フランス
価格:3万7800円

お問合せ:
イワキメガネ ヴィジョンセンター
TEL.03-3462-1504
http://www.iwakioptic.co.jp/
http://www.lafont.com/