アクセサリー

09.02.11 UPDATE

スーツの手元でダイアモンド・ヘッド・カットが
きらめくライターデザインのお洒落カフリンクス

S.T.Dupont(エス・テー・デュポン)

禁煙ブームにより、年々、喫煙人口は減りつつありますが、今なおエス・テー・デュポンの高級ライターはスモーカーたちの憧れアイテムであり続けています。「完成されたオブジェ」とか「最も美しい金属の小箱」などと讃えられるデュポンライターは、手に持てばその重さが大変心地よく、それが美しい佇まいと相まって所有する者に満足感と愛着をもたらします。しかも通常、ライターの本体は、さほど厚さのないパーツをハンダ付けするなどして作られますが、デュポンライターの場合、本体とキャップはひと固まりの金属ブロックをぶ厚く、かつ精密に削り出すことで生み出されているのです。したがって耐久性と堅牢性は比類なく、そこに施される彫金や漆塗りなども実に素晴らしく、味わい深いのです。
ちなみに、今でこそさまざまなアイテムを手掛けるラグジュアリーブランドのエス・テー・デュポンですが、10数年前まで、ここ日本ではどちらというとライターと筆記具のブランドというイメージが強かったと記憶しています。しかし、同ブランドがライターの製造をスタートさせたのは1941年のことで、その長いブランド史においては、意外にも比較的新しいアイテムのひとつなのです。
フランスを代表するラグジュアリーブランドの名門エス・テー・デュポンの歴史は、サヴァワ地方で製粉業を営む家庭に生まれたシモン・ティソ・デュポン氏(ブランド名のうちの「エス・テー」は、同氏の名前の頭文字「S.T.」である)が25歳だった1872年、パリで数人の職人を採用し、財布やアタッシュケースなどを製造するアトリエを創設したことに始まります。この事業は大成功を収め、その製品は高級百貨店などでも取り扱われることに。また、1920年代にはシモン氏の息子たちにより、オーダーメイドの高級旅行ケースの生産も始まり、これが世界各地の王侯貴族や資本家らの寵愛を受け、同ブランドの名声はさらに高まっていきました。しかし、第二次大戦による皮革の欠乏がきっかけとなり、比較的入手しやすかった金属を原材料に、当時、まだ歴史の浅かったライターの開発に注力することに。そして1941年、オイル式のポケットライターをリリースすると、これが功を奏し、大ヒット。1952年にはガスライターの特許も取得し、最高級ライターのブランドとしてエス・テー・デュポンは再び黄金時代を築き上げたのです。
さて、前述したように、現在ではさまざまな商品を手掛けるエス・テー・デュポンですが、今なおライターと、そこに採用されるモチーフがブランドの象徴であり続けているのは事実です。
そして今回ご紹介するカフリンクスもまた、一見してわかるとおり、本体のデザインはまるでデュポンライターをそのまま縮小したかのような愛らしいルックスです。しかもデュポンライターのなかで最も有名なダイアモンド・ヘッド・カットまで施されているではありませんか! この繊細優美な加工は、古くからエス・テー・デュポンが得意としてきた金銀細工師の手仕事を受け継ぐもので、今日なお、同ブランドのアイコンであり続けています。なにしろ、美しい光彩が角度を変えるごと、各ダイアモンド・ヘッドの上を流れるように移ろっていき、そのきらめく様たるや、まるで宝石のよう。これはもう、デュポンライターの愛用者やスモーカーなら当然のこと、非喫煙者でも思わず欲しくなってしまうほど魅力的ですし、スーツの袖からちらりとこれがのぞいたときのインパクトも十分。ちょっと洒落が利いているから、きっと女性からの好感度も高いに違いありません。
ちなみに、このカフリンクスにはダイアモンド・ヘッド・カットのタイプのほか、ヘアライン・タイプ、および漆をイメージしたブラック・ラッカー仕上げタイプもあり、いずれも愛らしいライターデザインが魅力的です。お値段もお手頃ですし、もしあなたが女性なら、今度のバレンタインデーのプレゼントにしてみるのもいいのではないでしょうか。ただし、どれも火は着きませんが……。

文:山田 純貴 写真:笠井 修

このダイアモンド・ヘッド・カットのタイプ(税込1万3650円)のほかにヘアライン仕上げ(同1万3650円)やブラック・ラッカー仕上げ(同1万4700円)のタイプもある。

S.T.Dupont(エス・テー・デュポン)

アイテム:カフリンクス
品名:ダイアモンド・ヘッド・カット・ライター カフリンクス
品番:5370
素材:パラディウム・フィニッシュ
フロント寸法:W20×H11.5mm
価格:3万3600円

お問合せ:
エス・テー・デュポン ジャポン
TEL.03-3448-1391
http://www.st-dupont.com