アクセサリー

09.03.25 UPDATE

スターリングシルバーへのこだわり
80年の歴史を持つドイツの隠れた名品

WALDMAN(ヴァルドマン)

 日本で正規に販売されるようになったのは2005年ということもあり、あまりなじみのない名前かもしれません。けれどもヴァルドマンは1918年に「黒い森」の名で知られるドイツのシュヴァルツヴァルド地方にあるフォルツハイムで創業した歴史と伝統を誇るメーカーです。フォルツハイムは古くからジュエリーと時計作りが盛んな町で、日本では鳩時計としておなじみの「カッコー時計」もここで誕生しました。現在もそのメーカーによって製作が続けられています。
 ヴァルドマンの特徴はスターリングシルバー製のボディと、そこに施された精巧な彫金装飾にあります。多くの万年筆やボールペンでは、ボディの素材には真鍮を用いて、そこに銀メッキを施していますが、ヴァルドマンのボディはいわゆる「銀無垢」なのです。したがってそこに施された装飾にも、メッキとはひと味違った深みのある、そしてやわらかな独特の風合いがあります。職人技が描き出す美しい装飾と、手にしっかりと伝わってくる重量感は、文字を書くための道具としてだけでなく、持つことの喜びも高めてくれることでしょう。
 創業90周年を記念して250本のみが限定製作された「90th Anniversary」は、そうしたスターリングシルバーへのこだわりをたっぷりと感じさせてくれる逸品です。ボディには1930年代に好んで使われていた、美しい波模様の彫金が施され、クリップに埋め込まれた小さな3つのダイヤモンドが波間にきらめきます。また、クリップとリング、そして天冠には鮮やかなブルーが印象的です。
 インクはピストン吸入式で、キャップを外すと透明なインク窓が顔を出します。もちろんペン先は18K。しなやかな書き心地は、書くことの楽しみをさらに広げてくれます。
 実用性だけでなく、装飾面でも優れた職人技が生きているヴァルドマン。一度手にすれば、その奥深い味わいにきっと満足できるに違いありません。

文:有澤 隆 写真:平野 多聞

WALDMAN(ヴァルドマン)

アイテム:万年筆
シリーズ名:Newnzig(ノインツィッヒ)
胴軸素材:スターリングシルバー
ペン先:18K
機能:ピストン吸入式
サイズ:143 mm
製造国:ドイツ
価格:16万5375円

お問合せ:
(株)ヤスダ
TEL.03-3949-5071