アクセサリー

09.05.12 UPDATE

高級素材を用いたフレームの最高到達点を示すアンダーリム

JAPONISM(ジャポニスム)

 素材の上質さや希少性は、眼鏡フレームのクオリティを決定付ける重要なポイントとなる。とはいえ、高品質な素材を用いたフレームであっても、その素材の強みを生かしきれていない場合は、技術力の乏しさが露呈し、プロダクトとしての存在感を大きく損ねるマイナス要因になってしまう。極言すれば、ハイクオリティな素材は、それを扱う作り手のスキルを厳しく問う、諸刃の剣のようなものなのだ。
 では、素材の上質さに見合った製法を具現した眼鏡フレームとは、どのようなものなのだろうか。今回は、この意味における最高到達点を示すグロス ギンザの限定モデルとして発表された、ジャポニスムの新作「JN477 Bamboo」を紹介したい。
 素材を扱うスキルに着目する前に、まず、アンダーリムを巧みにアレンジした、チャレンジ精神溢れるデザインワークを見て欲しい。ご覧の通り、アンダーリムとテンプルを別体にした上で、それらをβチタン製のブロウバーでつなぎ合わせている。正面からはフルリムに見えるが、サイドからは立体感ある表情を楽しめる、そんな多彩な表情を生み出すことが、この構造の狙いだ。しかも、テンプルとリムを別体にしたこの構造は、掛けた際にレンズの歪みを抑える役割も果たす。その掛け心地は、軽やかながら確かなフィット感。造形美の追求だけに陥らず、掛け心地を大きく向上させることにも成功した成果が見て取れる、優れたデザインワークだ。
 では、冒頭の素材を扱うスキルとはどのようなものなのか。実はこのフレーム、茶器などに用いられる高級竹材をテンプルとリムに用いている。こうしたギミックの多いフレームは、確かな掛け心地を生み出すために、断面寸法や全体のバランスの調整に恐ろしく手間がかかる。そうした微調整を行いながら、高級竹材の風合いを全面に押し出す。そんな難易度の高い技をやってのけたところに、このフレームの傑出したものがある。
 ちなみに高級竹材は、アセテートよりも軽く、しなやかな素材特性を持つ。眼鏡フレームに最適化させた竹材は、既存素材とはひと味違う良好な掛け心地を生み出すことにもひと役買っているのだ。

文:遠藤 匠(YUBUNSHA) 写真:平野 多聞

ご覧の通り、アンダーリムをベースにしたデザインだが、正面からはシャープなフルリムのような印象。βチタン製のブロウバーによって竹材の風合いが際立っている。

掛け心地の良さやテンションのバランスを考慮して、最適な断面寸法や厚みに削り出したテンプル。両サイドの節が主張しすぎない、さりげないアクセントとなる。

JAPONISM(ジャポニスム)

アイテム:眼鏡フレーム
モデル名:JN477 Bamboo(グロス ギンザ限定モデル)
フロント素材:バンブー、βチタニウム
テンプル素材:バンブー
レンズ寸法:W52×H26.7mm
フロント全幅:145mm
製造国:日本
価格:15万3300円

お問合せ:
グロス ギンザ
TEL.03-5579-9890
http://www.gloss-eyes.com/

※この情報は、2009年5月12日の情報です。