アクセサリー

09.06.09 UPDATE

素材も製鞄もメイド・インUSA!
無骨さもアメリカンな大ぶり"男トート"

BEAMS PLUS × MULHOLLAND BROTHERS(ビームス プラス×マルホランド ブラザーズ)

大不況下、日本ばかりかアメリカでも"モノづくり"を見直そうとの動きがあるそうです。もっとも、長らく自国生産から遠ざかっていたアメリカが、かつてのような"メイド・インUSA"を復活させるなどおよそ不可能なこと。それだけにマルホランド ブラザーズ(以下、マルホランド)が3年前、労働賃金の高いサンフランシスコで生産を再開させたことは特筆に値します。
同市ドッグパッチ地区に本社を置くマルホランドは1988年、ハンドメイドバッグメーカーとして創業。「ジェイ&ガイ ブラザーズ」なるハンティングやフィッシングのバッグブランドを展開するいっぽう、革製ソファなどのホームコレクションを手掛け、老舗ブランドなどのOEMも担当。また自動車などのプレゼン用レザーシートやワイナリーの顧客向けワインケースを製作するといった取り組みも行ってきました。
やがて生産効率を優先すべく、イタリアや中国に生産拠点を設け、2002年に本国生産を中止するも、メイド・インUSAの価値を再認識し、わずか4年後に本国の工場を再始動させたのです。ちなみに、こうしたハンドメイドバッグをいまなお本国で作るバッグメーカーは同社とグルカの2社くらいとのことです。 さて、写真はアメリカントラディショナルを提案するショップ、ビームス プラスがマルホランドに別注したダブルネームのトートです。昨年、同店のバイヤーがマルホランドの本社を訪れ、そのアーカイブで20年ほど前、とあるブランドとマルホランドのコラボによって製作されたバッグを発見し、それを完全複刻でオーダー。その「ヘリテージ コレクション」の1モデルが、この大ぶりのトートなのです。
なんとも味わいある生地は、7世代にわたる老舗の生地メーカー、ワックスウェア社のオイルドコットンツイル。パラフィン加工により防水性や防汚性が備わり、また、使い込んだかのような表情と柔らかさが魅力のメイド・インUSAの生地です。また、サブ素材でもアメリカ製にこだわり、「ラリアットレザー」を採用。鉄道はなく、主な輸送手段が馬だった"ポニーエクスプレスの時代"から郵便物などの輸送に使われていた、この耐水性にも優れた堅牢レザーもオイルドコットンと同様、使い込むと風合いの増すエイジング素材です。そして、このバッグ自体ももちろん、アメリカ製。カリフォルニアのマルホランドの工場で製作されたものなのです。
アメリカンブランドは多々あれど、本国生産の製品はもはや珍しいものとなりましたが、以上からもおわかりのとおり、このダブルネームのトートは正真正銘のメイド・イン・USA。いかにもアメリカらしい無骨なデザイン、表情に富んだ素材や仕立て、シンプルなデザインと機能、男鞄らしいサイズ感などともに、その希少性がまた、私たちを大いに魅了してくれる要注目アイテムです。

文:山田 純貴 写真:新城 孝

BEAMS PLUS × MULHOLLAND BROTHERS(ビームス プラス×マルホランド ブラザーズ)

アイテム:ツーウェイ・トートバッグ
商品名:BIG TOTE(ビッグトート)
コレクション名:HERITAGE COLLECTION(ヘリテージ コレクション)
メイン素材:米WAX WEAR(ワックスウェア)社製オイルドコットンツイル(米国製)
サブ素材:ラリアットレザー(米国製セミヌバック調オイルドレザー)
内装素材:ブラックナイロンオックス
ファスナー:スイス・RIRI(リリ)社製ダブルジッパー
その他のメタルパーツ:ソリッドブラス製
収納部:メインコンパートメント1室(天ジップ付き)
付属品:着脱式コットン製ショルダーストラップ、ネームタグ(ビームス プラス×マルホ ランドのダブルネーム刻印入り)
サイズ:W60×H52×D18cm
カラー:オリーブのみ
製造国:米国
価格:4万2000円

お問合せ:
ビームス プラス丸の内
TEL.03-5220-3151
http://www.beams.co.jp

※この情報は、2009年6月9日の情報です。