アクセサリー

09.06.16 UPDATE

作り手の腕前を全面に押し出したエナロイドの細身フレーム

EnaLloid(エナロイド)

シンプル極まりないプラスチックフレームは、作り手の腕の見せどころとなる。これが、デコラティブなフレームとなれば当然、ディテールに凝るなど見せ場を作る方法はいくらでもある。では、前者の場合はどこで勝負するのだろうか。それは、ミリ単位でフォルムの美しさを追求することだ。
この意味において傑出した出来映えなのが、今回紹介するエナロイドの新作「L-0902」。まずは、フレームをご覧いただきたい。オーバルとスクエアの中間をとったような絶妙なフォルムが印象的だが、なによりも、柔らかくもありシャープでもある独特の表情が、このフレームを味わい深いものにしている点に注目して欲しい。フロントをよく見ると、内径と外径を微妙にずらすことで、丸みを帯びたラインと直線的なラインの両方を際立たせる、という視覚効果を演出しているのだ。数ミリ単位の微調整で多彩な表情を引き出せる。そんな眼鏡フレームの醍醐味を、あらためて楽しませてくれるデザインワークといえる。
このフレームの腕の見せどころは、それだけではない。ノーズパッドは高い製造技術が必要なため、近年減少傾向にあった"一山タイプ"。正面からパッドが見えず、ノーズラインがすっきりするという特徴を生かし、細身のフレーム特有のスタイリッシュな雰囲気をより印象深いものにしているのだ。
ちなみに、エナロイドというブランドは、プラスチックフレームにおける国内最高水準の製造技術を持つといわれる恵那眼鏡のファクトリーブランド。デザインワークの部分では、ディレクターであるサラディストリビューション・三島 正 氏による過去のアーカイブを巧みにアレンジするセンスが光っているが、そこにデザインサイドの要求を高いレベルで実現する工場の技術力が加わり、出色のアイウエアを多数生み出している。奇をてらわず、新鮮さを演出したい。そう思うときは、このブランドを頼って間違いはない。

文:遠藤 匠(YUBUNSHA) 写真:平野多聞

表面の艶出しには、アセトンという薬剤を用いることが多いが、このフレームは手作業で艶を出している。美しい光沢が、細身フレームのスマートさを増すのにひと役買う。

"一山タイプ"のノーズパッドは、鼻頭に軽く乗るソフトな掛け心地。軽量なフレームにぴったりの快適なフィット感だ。

EnaLloid(エナロイド)

アイテム:眼鏡フレーム
モデル名:L-0902 Col.013
フロント素材:アセテート
テンプル素材:アセテート
レンズ寸法:W57×H49mm
フロント全幅:140mm
製造国:日本
価格:2万5200円

お問合せ:
コンティニュエ
TEL.03-3792-8978
http://continuer.jp/

※この情報は、2009年6月16日の情報です。