アクセサリー

09.07.15 UPDATE

幻の万年筆と謳われたオノトの名品を
丸善がオリジナルモデルとして製作

MARUZEN ORIGINAL(丸善オリジナル)

 幻の万年筆としてマニアの間で人気が高いブランドといえばOnoto(オノト)でしょう。1905年にイギリスのトーマス・デ・ラ・ルー社により発売され、日本では1906年から丸善によって輸入が始められました。オノトという変わった名前は、世界中のどんな国の言葉でも発音しやすいようにという意図で考案されたといわれていますが、インドをはじめアジアにあるイギリスの植民地で印紙や切手などの大きな市場を開拓していたトーマス・デ・ラ・ルーが、アジアに合った音の響きから選んだともいわれています。
 とても柔らかで書きやすいペン先と、オノト式と呼ばれる、真空ポンプの原理を応用した独自のプランジャー吸入方式などで人気を博しました。インクの出具合もスムーズで、夏目漱石や北原白秋など、多くの作家が愛用したことで知られています。けれどもトーマス・デ・ラ・ルーが1958年に生産を中止して以来、幻の万年筆と称されていました。
 1999年に入るとオノトの復活を目指してイギリスのマニアや職人により、オノト・ペン・カンパニーが設立され、2004年からニューモデルの製作と販売が開始されました。日本でも2005年に、オノト誕生100周年を記念して500本が限定製作されたオノト・ザ・センテナリー・ペンが丸善から発売されています。
 丸善ではさらに、1920年代にヨーロッパや日本で名品と謳われて人気が高かったオノトのストリームラインの名を冠した「丸善オリジナル・ストリームライン・オノトモデル」を1994年から製作し販売しています。
 デザインはオノト・ストリームラインをイメージ。ちょっとレトロな雰囲気が漂う樹脂製のボディには独特な模様が刻まれています。インクの吸入方式は残念ながらオノト式ではありませんが、最近の需要に沿ったカートリッジとコンバーターの両用式です。
 価格も手頃なので、日常使いの万年筆を探している人にも、これから万年筆を使ってみようかという人にもおすすめできます。

文:有澤 隆 写真:笠井 修

MARUZEN ORIGINAL(丸善オリジナル)

アイテム:万年筆
シリーズ名:MARUZEN ストリームライン オノトモデル ブリリアントウエーブ
胴軸素材:AS樹脂
ペン先:14K
機構:コンバーター、カートリッジ両用式
サイズ:長さ174.9mm(筆記時)、142.7mm(携帯時)、軸径13.1mm、キャップ径14.2mm
重さ:23g(コンバーターセット時)
製造国:日本
価格:3万3600円

お問合せ:
丸善・丸の内本店  万年筆売場
TEL.03-5288-8881

※この情報は、2009年7月15日の情報です。