アクセサリー

09.07.21 UPDATE

フラワーエンボスレザー革のバッグには男の色気と遊び心が秘められています

L&KONDO(ル・コンド)

いつも本サイトをご覧の方には"革好き"が少なくないことでしょう。筆者がこれまで取材させていただいた方々のなかにも、そうした革好きはたくさんいらっしゃいました。しかし、近藤かねよし氏(1959年生まれ)ほど革という素材を愛し、魅力を熟知し、その特性を巧みに引き出すことのできる"革の達人"はほとんどいないのではないかと思うのです。
同氏がフリーランスのデザイナーとして活躍したのち、レザーウェア専門の「KONDO」を立ち上げたのは1993年のこと。それは「レザーウェアといえば高級品か、さもなくば防寒用」しかなかった当時、「デニムのように気軽にレザーを着てほしい」という近藤氏の願いを具現化するためのブランドでした。そして、この提案を明快に表現したのが1998年発表の「インディゴ・レザー」のウェアでした。独自に開発したデニムライクな革をもとに、革の仕立てでは不可能とされていたチェーンステッチを駆使することでしなやかな着心地を可能にした、このシャツやジャケット、パンツなどのコレクションは、2005年よりパリ市立の「ガリエラ・モード博物館」に永久保存されるなど、国際的な評価を得たのです。ちなみに「KONDO」から現ブランド名「L&KONDO(ル・コンド)」に改称されたのは2002年のこと。そのLは「Life Style」と「Leather」のそれぞれのイニシャルで、レザーウェアに限らず「ライフスタイル全般にレザーを」とのブランドコンセプトを端的に表現したものです。
さて、写真は1999年の発表以来、このブランドのアイコンとなった、花をモチーフにしたエンボスレザーのコレクションからチョイスした、お薦めのバッグ3モデルです。花柄というとどうしても女性的イメージがありますが、このコレクションで描かれている花はエレガントながら、どこかワイルドなテイストもあって、それゆえに男が持っても違和感なく、小粋に見せることができます(人によってはウエスタン調にも感じられることでしょう)。
写真の「フラワーエンボスレザー」では型押し部分に、手仕事でブラウンの染料を施すことで花柄がムラ染めされたホワイトの地から浮き上がって見えるよう工夫されていますが、これだけ大胆な加工を施しても、革本来の表情やしなやかさ、味わいを犠牲にせず、かえってそうした加工や仕上げによって革の特性を際立たせて見せている点が素晴らしいのです。しかも、使い込むと革の表情に深みが増し、ほどよくくったりとした馴染みが出てくるのですから、これは革好きにはたまりません。革という素材を知り尽くした近藤氏の真骨頂を、この「フラワーエンボスレザー」にかいま見た気がします。
ほどよく色気が感じられ、ちょっと遊び心もある。近藤氏の作品には、そんなアイテムが多いのですが、そうしたテイストはこれらのバッグにも感じられ、旅やショッピングに誘われているような、そんな気持ちになれるのです。
なお、3モデルのうち、写真手前のクラッチバッグでは外装に「フラワーエンボスレザー」のほか、防水性のあるPVC加工コットンも使われています。これにより、旅行用の化粧道具などを収めることができ、しかも旅先では外食やちょっとした外出の際にクラッチバッグとしても使用でき、普段はバッグ・イン・バッグにもなるのです。

文:山田 純貴 写真:新城 孝

L&KONDO(ル・コンド)

アイテム:エンボスレザーメッセンジャーバッグM
外装素材:フラワーエンボスレザー(牛革)
トップハンドル&ショルダーストラップの素材:ナイロン
金具素材:ブラックスチール
内装素材:高密度ナイロン
サイズ:W32.5×H25.5×D15.5cm
価格:8万6100円

アイテム:エンボスレザークラッチコスメチックポーチ
外装素材:フラワーエンボスレザー(牛革)×PVC加工コットン
センターストラップの素材:シュリンクレザー
金具素材:真鍮
内装素材:高密度ナイロン
サイズ:W34×H14×D6.5cm
価格:2万9400円

アイテム:エンボスレザートートバッグL
外装素材:フラワーエンボスレザー(牛革)
ハンドル&トリミングの素材:牛革
内装素材:リネン
サイズ:W39×H33×D18cm
価格:7万6650円

お問合せ:
スタジオデザイン・K
TEL.03-3793-1208
http://l-kondo.com

※この情報は、2009年7月21日の情報です。