アクセサリー

09.08.05 UPDATE

日本が世界に誇る伝統工芸「蒔絵」を用いた
鑑賞するだけでも楽しい美術品のような万年筆

NAMIKI(ナミキ)

 日本を代表する筆記具メーカーであるパイロットがまだ並木製作所だった1930年に、ダンヒルと提携して漆塗りの大型高級万年筆「Dunhill-Namiki」を製作しました。蒔絵など日本の漆工芸を用いたNAMIKIは、その歴史と伝統を背景に持つ人気シリーズです。
 NAMIKIはパイロットの蒔絵工芸作家集団「国光会」のメンバーによって製作され、そこにはさまざまな蒔絵技法による装飾が用いられています。そして日本の伝統文化を伝える一級の美術工芸品として、世界各国で高い評価を得ています。
 ニッポンアート コレクションは「鳳凰と瑞雲」「鶴と亀」など古来から吉祥とされ、めでたい場面で用いられてきている題材や、日本が世界に誇るアートといえる浮世絵を取り入れたシリーズです。そこには数ある蒔絵技法のうち、平蒔絵という技法が用いられているのが特徴になっています。平蒔絵というのは、まず漆(生漆や色漆)で絵や文様などを描き、それが乾かないうちに金粉や銀粉などを蒔いて定着させる技法です。漆が乾燥したら、さらに数回にわたり塗り重ねを行い、固まったところに磨きをかけ光沢を出して仕上げます。蒔絵のなかで最もよく知られた技法でもあります。
 浮世絵には美人画や歌舞伎絵をはじめ、風景画などまでさまざまなものがあり、浮世絵作家も多士済々といった感じがします。そのなかでも葛飾北斎は日本だけでなく、世界的にも有名な浮世絵作家であることは改めるまでもありません。特によく知られている作品としては『富嶽三十六景』や『北斎漫画』があります。また『富嶽百景』というスケッチ集もよく知られています。ニッポンアート コレクションの「富士と波」は『富嶽百景』に描かれている作品をモチーフに製作されたものと思われますが、その色使いなどには蒔絵作者独自の工夫が見られます。
 なお、蒔絵装飾は高価と思われがちですが、平蒔絵によるニッポンアート コレクションは比較的求めやすい価格も魅力になっています。各道具としての万年筆に、鑑賞する楽しみを加えたNMIKI。ペンケースにそっと忍ばせておくのもおしゃれです。

文:有澤 隆 写真:笠井 修

NAMIKI(ナミキ)

アイテム:万年筆
シリーズ名:ニッポンアート コレクション
モデル名:富士と波
胴軸素材:樹脂
ペン先:14K
機構:カートリッジ、コンバーター両用式
サイズ:142mm(収納時)
製造国:日本
価格:3万6750円

お問合せ:
パイロットコーポレーション
TEL.03-3538-3700

※この情報は、2009年8月5日の情報です。