アクセサリー

09.09.15 UPDATE

ワニ革の新たな可能性を提示する
プラシャスクロコブランドの極上財布

MIRZAKHANIAN(ミルザッカニアン)

斑紋が織り成す豊かな表情、グラマラスだが品格を失しない佇まい、そして高い希少性から珍重されるワニ革は「皮革の王者」と称されるように、昔も今もレザーの最高峰として垂涎の的となってきました。ことに欧米ではその価値が非常に高く評価され、バッグやトランクなどさまざまなアイテムに利用されてきました。もっとも淡泊志向の日本人にはちょっとくどい印象があるせいか、この革を好まない人が少なくないようですが、では、ミルザッカニアンが提案するクロコ製品ならどうでしょう。これまで目にしてきたワニ革製品とはひと味もふた味も違う、そのカジュアルな表情と柔らかい風合いを知れば、この革に対するイメージが一新するのではないでしょうか?
同ブランドを主催するのはベネチア生まれのアルメニア系イタリア人、エミール・ミルザッカニアン氏。ロサンゼルス留学の頃から美術品の取り引きを始め、1986年にミラノで最初のギャラリーをオープンしたのを機に、アートディーラーとしてグローバルに活躍しました。そして2001年の引退後、タイのバンコクに移住。そこで彼はクロコダイルレザーに魅せられ、自身が納得できる美しいクロコ製品を生み出すべく、このユニークなブランドを立ち上げたのです。
そして今年8月、世界初となるブティックを東京・南青山にオープン。そこではバッグ、トラベルラゲージ、革小物、ベルト、ハット、スニーカー、各種クロージングなど多彩なクロコ製品がディスプレイされているのですが、驚くべきはヌバック調やイントレチャート(編み革)、バイカラーなど普通、ワニ革には採用されない加工や仕上げ、カラーリングが施された製品を目の当たりにします。しかもその柔らかさ、しなやかさもまた、既存のワニ革にはない大きな特徴なのです。
実はこのブランドが採用する素材はクロコダイル科の一種で、東南アジア原産のシャムワニの革。非常に気性のあらいワニで、湖や革に棲む天然の固体は絶滅危惧種に指定されているため、皮革に使われるのは全て養殖です。実はミルザッカニアン氏はタイにこのシャムワニの養殖場を所有しており、そこで採られた革がこのブランドの製品に利用されているわけです。そしてミルザッカニアンのクロコ革が衝撃的なまでにソフトであるのは、なめし法や加工法もあるのでしょうが、特別な餌が与えられ、決め細やかに配慮された環境の下で養育されたシャムワニの皮が原皮であることが大きいようなのです。
ここでご紹介の財布に触れてみれば、きっと誰もがその心地よい手触りを実感し、驚きを禁じ得ないはずです。しかも薄仕立てで作られているため、そのしなやかさがさらに際立ちます。面白いことに写真では3色がいずれも異なる仕上げになっており、ブルーのタイプは染色後、表面を研磨し、あえて部分的に床層を見せてカジュアル感を表現。ブラウンではハーフマット調を採用し、色ムラのある味わいに富んだ表情に、また、オークはマット仕上げにして、ビジネス使いにも違和感のない落ち着きある雰囲気に見せています。いずれもシンプルな財布にしては大変高価であるのは確か。しかし、たとえば表版では折り部分で斑紋が完璧に左右シンメトリカルになるよう厳選した部分のみが使用されているなど、元アートディーラーならではの厳しい審美眼にかなった革使いがなされているのですから、この価格も納得なのです。
ワニ革という伝統的な素材に未知なる可能性を見出し、レザーアイテムの新しい世界を提示するミルザッカニアン。これからどんどん楽しみが増していきそうな、そんな期待を抱かずにはいられない注目ブランドなのです。

文:山田 純貴 写真:猪又 直之

MIRZAKHANIAN(ミルザッカニアン)

アイテム:ダブルスナップ付き二つ折りウォレット
モデル名:VAGONE16(ワゴン16)A ボタンウォレット
表版素材:タイ産シャムワニレザー
内造り素材:タイ産シャムワニレザー
ポケットライナー:高密度シャイニングナイロン
ブランドネープレート:シルバー925

写真左より
M-A-WA16-CR-BJ ブルージーン(銀擦り加工仕上げ)
M-A-WA16-CR-LB ブラウン(ハーフマット調仕上げ)
M-A-WA16-CR-DB オーク(マット調仕上げ)
価格:各18万8000円

お問合せ:
ミルザッカニアン
TEL.03-5468-1920
DKSHジャパン
TEL.03-5441-4515

※この情報は、2009年9月15日の情報です。