アクセサリー

09.11.30 UPDATE

インレイニブ開発50周年を記念して
モリスパターンで装飾した逸品が誕生

シェーファー

アメリカを代表する高級筆記具ブランドのシェーファーの創設は1913年。それはヴィクトリア朝と呼ばれた18世紀のイギリスで起った産業革命が、他のヨーロッパ諸国やアメリカにも広がり、さらなる発展を遂げつつあった時代でもありました。
産業革命はヴィクトリア朝時代のイギリスを大いに発展させましたが、一方で工場での大量生産による安価で粗悪な商品をあふれさせる結果にもなりました。そうした状況に対して、産業革命以前の手仕事に回帰し、生活と芸術の統一を目指すことを主張したのが、詩人であり、思想家であり、デザイナーでもあったイギリスのウィリアム・モリスでした。彼が主導したデザイン運動はアーツ・アンド・クラフツ運動と呼ばれ、その後の美術・工芸運動に影響を与えました。また、彼自身もモリス商会を設立し、装飾された書籍インテリア用品などを製作するなどして「モダンデザインの父」と呼ばれています。
ところで、2009年はシェーファーがその象徴ともいえる菱形のペン先「インレイニブ」を開発してからちょうど50年になります。適度に弾力を持って上向きに反り、筆圧を吸収して滑らかな書き味を生み出すインレイニブは、1959年に人気モデルの「ペンフォーメン(PFM)」で初めて採用されて以来、万年筆愛好家から高い支持を得てきています。
今回発売された「ヴィクトリア2」は、時代を超えて受け継がれてきた、インレイニブの伝える「書くよろこび」「描く豊かさ」をウィリアム・モリスの美麗で精巧なデザインとともに、万年筆愛好家などに贈るアニバーサリーモデルです。
スターリングシルバーのボディには、ウィリアム・モリスの代表作として名高い、自然や植物への深い観察から着想を得た樹木や花のパターンを、シェーファーの技術の粋を尽くして丹念に再現。芸術的な逸品を誕生させました。
なお、初回生産本数は353本で、これはウィリアム・モリスの神秘性にちなんで回文素数になっています。日本では200本が限定発売されます。アーツ・アンド・クラフツを代表するパターンを手に、詩想を練ってみてはいかがでしょう。

文:有澤 隆 写真:笠井 修

SHEAFFER(シェーファー)

アイテム:万年筆
シリーズ名:ヴィクトリア2
胴軸素材:スターリングシルバー
ペン先:18K(パラディウムプレート仕上げ)
機構:カートリッジ、コンバーター両用式
サイズ:138mm(収納時)/148mm(筆記時)
製造国:アメリカ
価格:84000円

お問合せ:
BICジャパン株式会社
TEL.03-5542-8030
http://www.sheaffer.jp/

※この情報は、2009年11月30日の情報です。