アクセサリー

09.12.08 UPDATE

この不況下に"大ウケ"しているアニアリの革鞄。
その人気の秘密について検証してみました!

アニアリ

今回は、もっか店頭で大変よく売れていると話題のアニアリをご紹介します。都内に本社と工場をもつ鞄メーカーのプルームがデザイナーの大友成氏をクリエイティブディレクターとして迎え入れ、2008年にスタートさせたばかりのこの新参ブランドがこのように人気を博しているのには訳があるはずで、それをこの最新作「ニューアイディアル・レザー」のトートで検証してみたいと思います。
同シリーズの最大の特長は、何と言っても独特の色ムラが印象的なレザーにあります。この「アイディアル コンピレーション レザー」はアニアリの2つの定番レザー、すなわち堅牢性や撥水性に優れ、色ムラ感や光沢感が個性的なロウ引きキップ(生後半年以上2年以内の中牛の革)と、しなやかで軽量なオイルド加工ソフトレザーのそれぞれの利点を両立させた新開発素材です。バングラデシュ産のキップをなめしの後、オイル入れやムラ染めなどを手仕事で施すなど製革にひと手間もふた手間もかけてある素材で、色落ちしにくく、使い込むとさらにソフトになり、色ツヤも深まっていくエイジングレザーでもあります。本品ではこの革を採用したことで、見た目の重厚さに反し、ナイロンバッグのような軽い鞄に仕上がっており、それが一番の魅力になっています。
とはいえ、単に軽いだけにしていないのがアニアリです。基本的にシンプルなのですが、「なるほど」と思わせる工夫を各所に見ることができます。たとえばトートバッグながら、ビジネスでの使用も考慮して開口部に天カバーを装備し、セキュリティUP。しかも、そのファスナーの両端にステイが設けられているので大きく開口。大事な書類をファスナーに引っかけて傷めてしまう、といったトラブルも防げるわけです。
ブリーフケースとして使用した場合、比較的マチ幅があるので荷が多い日も問題ありませんし、両横マチに取り付けられたドローコードを調整して天マチの幅を絞れば、スタイリッシュに見せることも可能。また、その両横マチに携帯電話などの収納に重宝するポケットが設けられているほか、前身頃上部には浅底ポケットも装備。ここには頻繁に出し入れするパスカードケースや財布などを入れると便利でしょう。さらに裏身頃のポケットにはファスナーのエレメントで衣服を傷めることがないよう、そのエレメントを隠す"あおり"も付けています。
付属のショルダーストラップの装着用Dリングが内身頃に取り付けられているのもユニークな点です。これにより、肩掛けした際に胴全体が型崩れしてしまうのを抑えているわけです。いっぽう、ハンドルは長めにしたことで、手提げのみならず肩掛けも可能に。ちなみにハンドル補強用の巻き革やハンドル取り付け部など負荷のかかる部分には、強度を高めるべくハンドステッチが採用されているのも注目ポイントでしょう。
と、このように検証してみますと、アニアリ人気の理由が見えてきます。第一に、独自に開発した革の魅力。表情に味わいがあるうえ、快適にエイジングする点は革好きならずとも魅かれます。また、革鞄でありながら非常に軽いというのも、これは大きな魅力でしょう。第二に、一見してシンプルなのですが、使い勝手を徹底的に追求していることです。常にユーザー目線で製品開発に取り組む大友氏の真骨頂を、ここに垣間見ることもできるでしょう。しかも、このトートなどはことにそうなのですが、ビジネスにもカジュアルにも使用可能というデザインがなかなか絶妙。そしてメイド・イン・ジャパンであることの信頼性の高さに加え、非常にリーズナブルというのが、この時代にマッチしているのも確かです。このトートもオールレザーながら5万円を切っているのですから、その企業努力には頭が下がってしまうのです。
アニアリ人気の理由。これでおわかりいただけたでしょうか?

文:山田 純貴 写真:猪又 直之

ANIARY(アニアリ)

アイテム:トートバッグ
シリーズ名:NEW IDEAL LEATHER(ニューアイディアル・レザー)
商品名:LEATHER TOTE(レザートート)
サイズ:W40×H29×D12cm
カラー:ブラック、グレージュ、ブラウン(写真)、レッド、ネイビーの全5色展開
製造国:日本
価格:4万8300円

お問合せ:
プルーム
TEL.03-3848-5623
http://www.aniary.com/

※この情報は、2009年12月08日の情報です。