アクセサリー

10.05.31 UPDATE

パーツや部材の簡略化に挑んだ
シートメタル・フレームの急先鋒

spec espace(スペック エスパス)

いかにしてストレスを感じることなくかけられるフレームを作るのか。眼鏡フレームの生命線となる"かけ心地"は今、この1点に力点を置いて開発されるようになってきた。そんな"眼鏡のコンフォート化"の鍵を握る素材として多用されるようになったβチタンをご存知だろうか。軽量にして柔軟性に富むこの素材は、頭部を締め付けないストレスフリーなかけ心地を実現するにはうってつけ。ちょうど、スーツ業界における"コンフォート化"の流れに高番手の服地が不可欠なのと同じように、眼鏡業界の新スタンダードとしての地位を確立した素材といっても過言ではない。
今回ご紹介するのは、このβチタンを用いた眼鏡フレームの急先鋒。福井県発の気鋭ブランド、スペック・エスパスの新作「ES-6081」だ。βチタンを極薄の板に加工したいわゆるシートメタルの流れを汲むフレームなのだが、出色なのは採用されている斬新なコンストラクション。一般的なメタルフレームに用いられているようなネジやロー付けを一切使わずに、1枚のシートメタルを立体的に加工することでフレームを形成しているのだ。独特のカーブを持つフレームが頭部を優しく包み込むようにフィットするそのかけ心地は、文字通りかけていることを忘れるほどに軽やか。ネジを始めとした各種パーツや部材、そしてレンズリムとテンプルの接合点といった一切合切を排除した上で立体成型する、という荒技をやってのけることで、柔軟性と復元性、そして軽量性というβチタンの素材特性を十二分に引き出すことに成功している。まさに今季の傑作のひとつであり、高機能と職人技の融合を命題とする日本の眼鏡業界における大きな収穫でもある。

文:遠藤 匠(YUBUNSHA) 写真:猪又 直之

spec espace(スペック エスパス)

アイテム:眼鏡フレーム
モデル名:ES-6081
フロント素材:βチタン
テンプル素材:βチタン
製造国:日本
価格:3万6750円

お問合せ:
オプト・デュオ
TEL.0778-65-2374
http://www.optduo.co.jp/

※この情報は、2010年5月31日(月)の情報です。