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PARABELLUM バイソンレザー革小物

アメリカの新ブランド、パラベラムが
希少なバイソンレザーの革小物で日本上陸

これら革小物に使われている、ワイルドなこの素材。何の革かおわかりになりますか? エレファント(ゾウ)やシール(アザラシ)、シャーク(サメ)などの革にも見ますが、シボの調子が少々異なります。
実は、これはアメリカンバイソンの革。と聞けば、頭部や肩、前肢が長い体毛に覆われたいかつい野牛を思い浮かべる人も多いかと思います。昔は北米大陸に数十万頭規模で生息。ネイティブが神秘的存在と崇めつつ、その肉を食用とし、革は衣服や太鼓の膜、住居などの素材に利用していたそうです。ヨーロッパ人が猟銃を持ち込んだことで、19世紀末には1000頭を割るほど激減。保護政策により、現在は数万頭まで回復しているそうですが、それでも希少動物であることに変わりはなく、その革も頻繁に目にするものではありません。ちなみに、この動物をアメリカンバッファローと呼ぶ人がいますが、バッファローは水牛のこと。草原性のバイソンとは同じウシ科でも「属」が違います。

ところで、ご紹介の革小物を展開しているのは2010年春夏のピッティでデビューしたアメリカンブランド、パラベラムです。創立者の父親がネイティブの末裔とあって、これらバイソンレザーの製品にはネイティブ文化へのリスペクトが込められています。工房はロサンゼルスにあり、そこで職人がハンドメイドで製作。荒々しい表情の革にハンドソーンが相まり、なかなか味わい深いコレクションに仕上がっています。

これらの製品でもうひとつ注目したいのが、それぞれに1ポイント、または2ポイントで使われている飾りボタンです。これらは、金属やコンクリートを切断するための刃やスペースシャトルの耐熱性タイルなどにも採用されている、ミリタリーグレードの超硬度セラミックで作られているのです。一見、落とすと割れてしまいそうですが、実はすこぶる耐久性に富んでおり、しかも独特の光沢感があって、それが男らしくもシブい革の表情に控えめな艶感をもたらしています。
札入れはスナップで開閉できるフラップポケットがユニーク。縦長のマチ付きなのでUSBメモリーなどが収まりそうです。また、後ろ身頃にパンツベルトに装着するためのクリップを備えるシガレットケースは携帯ポケットという使い方も可能です。キーホルダーとパンツベルトはブラックメタルがバイソンレザーと絶妙相性であるうえ、後者では芯材にケブラーを採用。しかも、その素材をわざわざ内側に設けた小窓から見せるという演出が小粋です。ちなみに米デュポン社が開発したケブラー繊維は防弾ベストの素材にも使われているほどの強度、耐摩耗性、耐久性をもつハイテク素材。このベルトではバイソンレザーをフォローして伸びや切れを防ぐ働きをしますが、ネイティブ伝統の革とハイテク繊維がコンビで使用されている点も興味深いところです。

さて、パラベラムはこの3月に日本に本格デビューを果たします。ブランドとして目新しいのみならず、バイソンレザーの個性的な表情は人の目を引くこと請け合い。ことに男らしい革小物をお探しの方、個性的な革のアイテムを好む方にお薦めしたいと思います

PARABELLUM(パラベラム)  ジップアラウンドウォレット 3万9900円、シガレットケース 5万5650円 、キーホルダー 1万2600円、ベルト 8万4000円
表素材/バイソンレザー 飾りボタン/セライミック ※ミリタリーグレード カラー/ブラックのみ ※セラミックパーツはホワイト・ブラックの2色展開。 製造国/アメリカ
問:トゥモローランド TEL.0120-983-522 www.tomorrowland.co.jp
※この情報は、2011年2月17日の情報です。

 

文:山田 純貴 写真:猪又 直之