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BELLAGO(ベラゴ) 革小物
ベラゴの独自技術から生まれた大人小物は
超絶的薄さ&法悦モノのタッチ感が魅力です

以前、この「クローズアップ」のコーナーでサドルレザーの財布を紹介したことのある鞄&革小物のアトリエブランド、ベラゴが今春、新たな展開をスタートさせました。これまでは地元密着でオーダーメイドと受注生産に特化した取り組みを行ってきましたが、このほど初のレディメイドを引っ提げ、全国デビュー。そのファーストコレクションが、今回取り上げる極薄作りの革小物なのです。 表版や内造りは、まるでシープスキンやディアスキンと見まごうほどに薄く、ソフトなカーフ。トップグレードの国産原皮を国内の某タンナーがクロームでしなやかに鞣(なめ)し、そこに控えめにヌバック加工を施すなどして繊細な表情&極上の手触りを表した、ベラゴ別注のプレシャス素材です。仕上げは色ごとに違い、ブラックではオイルを芯通しさせた「オリオカーフ」を、グリーンでは透明性に富むアニリン染料を用いる、いわゆる水染めを施した「アニリンカーフ」を採用。表面にミーリング加工(切削加工の一種)も加え、ナチュラルな表情とツヤを巧みに表しています。しかも、両色とも吸いつくかのような極上の手触りが楽しめて、使い込めばさらに色とツヤが深まります。 また、各ポケットのライニングにも別注革を使用。こちらは植物のタンニンで鞣されたスムースカーフで、これを前述のソフトカーフに貼り合わされることで、薄くともコシと張りのある革小物にできるとのことです。

ところで昨今、革小物は薄作りのタイプに人気が集まっています。こうした財布や名刺入れは見た目に品があり、年齢問わずに使えるメリットがありますが、実はこれらを美しく仕上げるには熟練した技術が必要。それゆえか、薄作りは高い技術力を持つ日本職人のお家芸にもなっています。ご覧のようにベラゴのこれら新作も薄作りの革小物なのですが、聞けば、これだけ柔らかい革を極薄に剥くことも、また、その革で限界まで薄く仕立てることも非常に難しいのだとか。しかし、牛尾氏は過去数年間を費やし、独自のベタ貼り技術を開発し、この難題を解決。薄い革同士を貼り合わせても浮きやシワ、ねじれなどを出さず、まるで一枚革のような仕上げることに成功したのです。結果、仕立てられた財布や名刺入れはスーツやシャツのポケットに入れても、それらのシルエットに響かないほどに薄いものとなり、しかも、これにソフトカーフのしなやかさが相まり、カラダのラインに自然に寄り添ってくれるのです! もちろん、オーダーメイドで培った自慢の縫製技術も誠に秀逸で、ピッチに乱れはなく、始末の処理も万全。加えて、切り目のコバは現在では珍しい日本伝統の本磨きが堅持され、染料を使って繰り返し磨き上げられた美しく上品な仕上がりとなっています。

デザインはベーシックであるうえ、渋い大人色とあって存在感は控えめです。が、筆者はぜひ一度、これらを手に取ってみて欲しいと思うのです。なにしろソフトカーフの、そのタッチ感ときたら、もう法悦モノの心地よさ。この魅力を体感したら、病みつきになること請け合いでしょう。革小物は使用するたび、必ず手に取るアイテムです。ですから“持って心地よい”というのは、実は革小物にとって重要なファクターであると筆者は考えているのです。

BELLAGO(ベラゴ) 革小物 
シリーズ名/ソフトカーフ、素材/表 国産ソフトカーフ(ブラック=オリオカーフ、グリーン=アニリンカーフ)、ポケットライナー 国産タンニンカーフ、カラー/ブラック、グリーンの2色、製造国/日本
長札入れ(写真上) 4万7250円、名刺・カードケース(写真中) 1万6800円、コインケース(写真下) 1万2600円

問:ベラゴ TEL.078-335-5428 www.bellago.jp/

※過去ご紹介ページはコチラ新進ブランド、ベラゴの財布は生真面目なのに色っぽい!
※この情報は、2011年5月6日の情報です。

 

文:山田 純貴 写真:猪又 直之