CLOSE UP ACCESSORIES

ハンドメイド職人を讃える繊細にして武骨なサングラス

1970年代のイブ・サン=ローランがそうだったように、時代のモードを牽引するハイブランドはアイウエアのデザインに多大な影響を及ぼし続けてきました。近年、クラシックなアイウエアが再評価されている背景にもトム フォードに代表される気鋭ブランドが重要な役割を果たしているわけですが、そんな中、真打ちともいえるブランドが待望のアイウエアコレクションをリリースしました。アメリカントラディショナルを再構築したクリエイションで昨今のトラッドブームの立役者となったトム ブラウンです。

2012年S/Sシーズンから満を持して発表されたコレクションの中でも、とりわけブランドのクリエイションを象徴するフレームとしてファッション業界の注目を浴びているのが、こちらの“TB-001”。フレームの顔立ちを決定付けるレンズ枠を見ると、アンティークの眼鏡を復刻したかのようなラウンド型のレンズ枠によってクラッシックフレームの美しさが見事に表現されていますが、それだけで終わらないのが同社の真骨頂。組立工やメカニックを始めとするハンドメイドのモノ作りに携わる職人を讃えるべく、メッシュ状の風防や汗止め用のスウェットバーといった機能的なディテールをあしらうことでご覧の通り、繊細にして武骨でもある独創的な顔立ちに仕上げているわけです。

ちなみに、同社のアイウエアコレクションの製造はすべてDITA(ディータ)によるもの。ディータといえば福井県鯖江製にこだわることで、L.A.発の先鋭的なデザインワークと高い品質を兼備したフレームを手がけていることでも有名。既成パーツとは一線を画す高いフィット感を生み出すカスタムメイドのノーズパッドや、軽量にして確かな装用感を備えたチタン製テンプルなど、このフレームの随所に採用されている高性能なディテールを実現する上で、ディータはまさにうってつけのパートナーといえるでしょう。
安易なクラシック回帰に終止せず、独創的にしてラグジュアリーな顔立ちを演出できる“TB-001”。テンプルエンドに施したトロコロール使いのロゴチップやノーズパッドのストライプで、トム ブラウンのアイコンをさりげなくアピールできるさじ加減も絶妙です。すっかり定番化した黒セルフレームに飽き足らず次なる一本をお探しなら、このフレームを選んで間違いありません。

THOM BROWNE(トム ブラウン)


商品名: TB-001
素材:フロントチタン、テンプルチタン合金
ザイズ:フロント全幅115mm
製造国:日本
価格:8万4,000円
問:DITA LEGENDS代官山本店 TEL.03-5784-6383
※この情報は、2012年5月15日の情報です。

 

文:遠藤 匠 写真:吉岡 広和