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人気の「ピッポ」は年齢問わずに使える大人のための小型ボディバッグです!

いくつかの鞄ブランドの話では、この数年間のメンズカジュアルバッグの売れ筋は小ぶりのショルダーバッグなのだそうです。思うに、この小型バッグ人気はスマートフォンなどの普及と無関係ではないでしょう。たとえば、列車内での時間つぶし。以前なら雑誌やコミック誌、スポーツ新聞などが主流でしたが、いまやスマホやケータイがそれらにとって代わっています。長く月刊誌に携わってきた筆者などはこの現状に少し寂しさを感じたりもするのですが、それはともかく、人々が休日の外出で持ち歩く荷の“量”は相対的に減っており、結果、鞄も小型化傾向にあると考えるのです。
さて、ダニエル&ボブ(1976年、伊フェラーラでアンドレア・ボルトロッティ氏により、ベルト作りからスタートしたファクトリーブランド)のワンショルダーバッグ「ピッポ」のご紹介です。数々の画期的な鞄を世に送り出し、トレンドを牽引し続けるダニエル&ボブが、2009年秋冬、このブランドでは初の小型ボディバッグとして投入したもので、各媒体がさかんに取り上げて話題となり、たちまちブランドの代表作のひとつに浮上しました。当時、すでに高まりつつあった小型バッグ人気でしたが、「ピッポ」の登場により、その傾向がより顕著になったと記憶しています。
では、なぜこのバッグがこれほど支持されているのでしょうか? 理由がいくつかありますが、第一に、独特の構造が上げられます。こうした小型ボディバッグの場合、巾着型など丸底のものが多いのですが、「ピッポ」では肩掛けした状態で上部に開口部が位置する、いわゆる縦型のデザインが採用されていて、しかも底マチ、および両横マチ下部をコシのあるヌメ革で補強するなどし、胴全体をボックス型に仕立ててあるため、小ぶりながらも容量を最大限にすることに成功しています。しかも、加重による胴の型崩れが起きにくく、硬いもの、重さのあるもの、角張ったものなども無理なく収めることができます。ちなみに、このコンパートメントには500mlサイズのペットボトルが収まるよう設計されていますが、これも縦型構造と型崩れしない堅牢な仕立てがあって初めて活きるメリットといえるでしょう。
「ピッポ」の利点は、これだけではありません。D型リングが左右の両横マチ、および後ろ身頃の計3カ所に設けられていますが、ショルダーストラップのナス型金具をそのいずれかに取り付けることで、左肩からでも右肩からでもたすき掛けが可能となり、かつワンショルダー掛けも無理なくできるというアイデア設計になっています。しかも、コンパートメントがダブルジッパー開閉式ゆえ、そのスライダー&プルを任意のポジションでき、左右どちらの肩に掛けても腋の下越しにモノの出し入れが可能に。ちなみに、前身頃にもナス型金具付きのレザーベルトがありますが、これはフロントポケットの開口部を留める働きをするとともに、手提げハンドルにもなります。ですから、このバッグはたすき掛け、ワンショルダー掛け、手提げの3とおりで使える、いわゆる3ウェイバッグであるわけです。なお、肩掛け時、自ずとバックパネルが体のラインに添う構造なので、腕を大きく回すなどの動作を妨げないというのも嬉しいポイントです。
ところで「ピッポ」にはオールレザー製などのバリエーションもありますが、ご紹介しているのはイタリアの高級生地メーカー、リモンタ社の高級ナイロン「デイヴィス」にイタリアンヌメを組み合わせたコンビタイプです。繊細な風合いと美しい発色が最大の特色の、このサテン調ナイロンは見た目にエレガントで、高級感十分。小型ボディバッグというと、使うにも年齢が限られるものが多いものですが、この「ピッポ デイヴィス」ならミドルエイジも気後れせず、品よく愛用できるでしょう。
と、既存の小型バッグにはなかった画期的な構造がもたらす使い勝手のよさと、幅広い年齢層に対応できるデザインが功を奏し、すっかり人気の定番となったこのモデル。週末のちょっとした外出に、とても重宝すること請け合いです。

DANIEL & BOB(ダニエル&ボブ)


アイテム:縦型ワンショルダーバッグ
モデル名:PIPPO DAVIS(ピッポ デイヴィス)
外装素材:伊リモンタ社製高密度織りナイロン「デイヴィス」×イタリアンベジタブルタンニンレザー
内装素材:コットン
収納部:ダブルジッパー半開式コンパートメント1室(オープンポケット1室内蔵)、フロントポケット1室
サイズ:W18×H40×D8cm
カラー:ブラック、ブルー、ネイビー、レッドの全4色
製造国:イタリア
価格:46,200円(税込み)

お問い合わせ:セルツリミテッドTEL.03-3448-1330
http://www.sellts.com


※この情報は、2012年5月18日の情報です。
 

文:山田純貴 写真:吉岡 広和