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老舗の革貼り扇子は、ひと扇ぎで涼しさ十分

高品質な皮革製品やクロージングの多くがイタリア製であるのと同じように、製品に高いクオリティを求める場合は必然的にそれを製造する産地が限られてきます。モードを牽引するハイブランドを始め、アイウエアを手掛ける海外ブランドの多くが日本の福井県のメーカーに製造を依頼しているのも、この産地のメーカーが持つ製造技術の高さや製品クオリティの安定性を高く評価しているからなのです。そんな事実をあらためて気づかせてくれるブランドが、今回ご紹介する「KIO YAMATO(キオ ヤマト)」です。

米国のキオ ヤマト オプティクス社が立ち上げたこのブランドは、ニューヨーク在住の眼鏡デザイナー、スティーブン・リー氏が設計を行うアメリカブランドですが、“大和”という言葉を冠したその名の通り、日本製にこだわったモノ作りをしています。福井県のメーカーが世界でも指折りの製造技術を持つチタンを用いた高機能フレームも数多く手掛ける一方で、この“KP110”のようなクラシカルなセルフレームも福井県産ならではの美しくて機能的な仕上がりになっています。
適度な幅を持たせながら薄くて繊細なフォルムに仕上げたテンプルが柔らかくて心地よいフィット感を生みだし、クラシックな彫金をあしらったチタン製蝶番が見た目の重厚感とは裏腹に軽くて適度なバネ性で確かなフィット感を生み出します。こうした細部の作りこみが積み重なることで、極めて現代的な掛け心地と質感の高さをそなえたボストン型フレームを生み出すことに成功しているのです。

ちなみに、同ブランドを手掛けるキオ ヤマト オプティクス社は、福井県鯖江市にフレームの製造元・販売代理店であるネクサス社があるほか、ヨーロッパにも営業の拠点を構え、ワールドワイドな展開をしている意欲的なブランドでもあります。デザインや設計においては、欧州チームやアメリカチームに加え、アジアチームの意見も取り入れているとのこと。そうした広い視点を持つモノ作りが、このフレームのような流行や地域性に左右されない洗練されたデザインワークに表れているのでしょう。クラシック系セルフレーム特有の押し出しの強さを中和して上品にかけられる眼鏡をお探しの方には、まさにうってつけのフレームです。

Kio Yamato(キオ ヤマト)
アイテム:眼鏡フレーム
モデル名:KP110
フレーム素材:アセテート
フレームカラー:1(ブラウンデミ)
サイズ:48□19-148mm
価格:23,100円

お問い合わせ:グラスギャラリー291 TEL.03-6459-2912 http://gg291.com

※この情報は、2012年9月7日の情報です。

文:遠藤 匠 写真:猪又 直之