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世界遺産にまつわる新事実に思いを馳せるデルタのスペシャルエディション

シェービングが身だしなみであるのはもちろんですが、同時に「ネクタイを締める」とか「革靴を履く」などと同様、男が仕事に向かうためのある種の“儀式”でもあります。玄関から一歩出れば、時間はオフからオンに切り替わる。その前に、ひとり鏡に向かい、身支度を整えながら今日なすべきことなどを考え、少しずつ意識をオンのほうにシフトしてゆく。シェービングがそのためのものであるなら、それは、実は私たちが考えている以上に大切な“束の間”なのではないでしょうか?
そこで、筆者がお薦めしたいのがカミソリを使うウェットシェービングです。筆者自身、若い頃からカミソリ派で、それは電気シェーバーは深剃りが不十分であるうえ、モーターの振動やヘッドの感触がどうしても好きになれないからなのですが、さらにいえば、ウェットシェービングのほうが手間は要するものの、より爽快感がありますし、なんといっても、仕事気分にスムーズに移行できそうな気がするのです。

さて、今回ご紹介するのはドイツの名門ミューレのウェットシェービンググッズです。
ミューレは第二次大戦終結直後の1945年、ドイツ西南部ザクセン州の、チェコとの境界に横たわるエルツ山地でオットー・ミューレ氏により、シェービングブラシの工房として創業されました。現在はハンス・ユルゲン・ミュラー社となり、同州シュトゥツェングリュンに近代的な社屋を構え、そこで約30名の従業員によって各種ウェットシェービング用品を製造。とりわけ自らのルーツでもあるブラシには強いこだわりをもち、年間生産数約150万本のうちの約35%が輸出されるなど世界的に高い評価を得ています。
同社のブラシにはいずれも、湯をたっぷり含み、泡立ちがよく、肌に触れれば心地よいアナグマの天然毛(シルバーチップバジャー)が使われています。しかも、熟練職人が手技を駆使し、その毛を2万本以上まとめたうえで扇状の束にし、コーム(櫛)で梳いて形を整えるなどしたうえでハンドルに取り付けるという、非常に手の込んだもの。また、そのハンドルには天然高級木材やバッファローホーン、レジン樹脂、カーボンファイバーなども使われますが、今回ご紹介の製品には、クラシカルなギョーシェ風の型押しと、美しい鏡面のクロムメッキが施された真鍮製が採用されています。
同様に、この彫り模様がハンドルに施されたカミソリは、いわゆる両刃式。現在の主流はカートリッジ式ですが、では、伝統的な両刃式はそれらより劣るのかといえば決してそうではなく、扱い方に馴れさえすれば、実は非常に使いやすく、深剃りも可能。しかも替え刃については、カートリッジ式が1個あたり250~300円ほどであるのに対し、こちらは40~50円程度と圧倒的に経済的でもあります。そのためもあってか、近年、欧米各国では両刃カミソリの良さが見直されているのだそうです。
ちなみに、本品は別売りのスタンドにセットすることで、スペースが限られた洗面所にもコンパクトに収まり、美しいオブジェにもできます。また、併せてご紹介しているシェービングソープは、各種ビタミンや抗酸化物質などが豊富なグミ科の低木シーバックソーンの成分を含有。ライムとオレンジのほのかな香りが心地よく、泡立ちも濃厚です。
いずれのアイテムも決してお手頃なプライスではありません。しかしよく考えてみれば、こうしたシェービンググッズはほぼ毎日使うものなのですから、費用対効果は高いはず。加えて、見た目に美しく、手にすればブラシもカミソリもほどよい重さが心地よく、使い心地も上々。束の間とはいえ大切にしたいシェービングの時間が、これまで以上に充足したものになること請け合いなのではと思うのです。

MÜHLE(ミューレ)

シェービングブラシ:CLASSIC SHAVING BRUSH/CHROME(クラシックシェービングブラシ/クロム) 11,550円
セイフティレイザー(両刃カミソリ):CLASSIC RAZOR CHROME(クラシックレイザー 両刃式 クロム) 5,985円
レイザースタンド:CLASSIC RAZOR STAND(クラシックレイザー専用スタンド) 4,830円
セイフティレイザー×レイザースタンドのセット:CLASSIC RAZOR SET(クラシックレイザー メタル・スタンド付セット) 9,975円
シェービングソープ:SHAVING SOAP SEA BUCKTHORN(シェービングソープ 木製ケース入り シーバックソーン) 4,095円

お問合せ:セーベルガー・アンド・カンパニー TEL.03-6459-0375 www.muehle.jp
※この情報は、2012年10月7日の情報です。

ミューレはブティック・ボックで購入できます。

boutique boq

文:山田 純喜 写真:猪又 直之