メンズシューズ

07.10.12 UPDATE

アメリカンシューズの伝統が実感!
コードバン製レースアップブーツ

 この秋冬は例年以上にレースアップブーツが人気だ。ファッションがアメリカントラッドに回帰したことと、これは無縁ではなく、したがって靴もアメリカらしい、ラウンドトゥの、ややボリュームのある木型のレースアップブーツがもっかのトレンドなのだ。
  こうしたなか、ジョンストン&マーフィー(以下、J&M)もブーツに注力している。
  J&Mの事始めは英国の靴職人ウイリアム J.ダドレー氏が渡米した1850年。1880年にはジェームス・ジョンストン氏がそのパートナーとなり、ダドレー氏死去の後、ジョンストン氏がウイリアム H.マーフィー氏を迎え入れたことでジョンストン&マーフィー社となった。以来、堅牢で風格あるアメリカンシューズをあまた生み出し、J.F.ケネディら歴代の米国大統領をはじめとする世界中のVIPらに愛用されてきた。つまりはJ&Mはアメリカントラッドシューズのまさに正統派というべき存在なのである。
  さて、写真はそのJ&Mのレースアップブーツの最新作だ。控えめに膨らみのある、いわゆるエッグトゥのボリューム感あるフォルムは、よく見るとインサイドに著しくひねりの入った、いわゆる内振りスタイルだ。これはモディファイドラストと呼ばれるアメリカンシューズの伝統的な木型による、コンフォートフォルムなのである。
  また、アッパーには水染めコードバンを採用。コードバンとは農耕馬の臀部の革で大変希少で高価である。さらに、ブーツの場合はその革を2頭分も必要とするのだ。コードバンといえば、同じくアメリカのオールデンが名高いが、実はこの革も米国ドレスシューズの伝統的素材で、20世紀前半まではさまざまなメーカーがそうしたコードバンシューズを生産していた。J&Mも同様であったか否かは知らないが、少なくともこの新作から、そうした歴史的背景もうかがえるわけである。
  つまり本品は木型においても、アッパーにおいてもアメリカントラッドをたっぷり意識して作られたドレスブーツなのだ。それでいてソールにクレープを採用し、しかもフロントにはフラットなラバーを接着。これにより、見た目のカジュアル感を適度に抑えつつ、クッション性、耐久性、防滑性を実現しているのである。ちなみにコーディネートではスーツスタイルにはもちろんだが、たとえばジャケットに細身の濃紺ジーンズといった大人っぽいカジュアルにもよく合いそうだ。
  早い話、この新作は「トレンディ」で「コンフォタブル」で、しかも「高汎用性」という3拍子揃いの傑作靴ということ。アメカジ好きにも、コードバン・ファンにも、そして足元に品よくアメリカンを取り入れたいという人にもお薦めでき1足である。

文:山田 純貴 写真:綿屋 修一

JOHNSTON&MURPHY(ジョンストン&マーフィー)

アイテム: ストレートチップレースアップブーツ
品番: LS62
製法: グッドイヤーウェルテッド
アッパー: 水染めコードバン
ソール: クレープソール(フロントのみラバー貼り)
カラー: ブラック、ダークブラウンの2色展開
価格: 7万350円

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