メンズシューズ

07.10.19 UPDATE

英国靴の名門サンダースが今秋、日本に本格上陸!

 ついにと言うべきか。以前、単発的に輸入されたことはあったそうだが、今回は本格的な日本上陸である。なにしろ本国イギリスはもちろん、世界30カ国以上で販売されているメジャーな存在なのに、ここ日本ではなかなかお目にかかれなかったブランドなのだ。
  サンダースを展開するサンダース&サンダース社は1873年、ウィリアムとトーマスのサンダース兄弟により、製革と製靴の聖地ノンサンプトンシャー州のラシュデンで創業された。ちなみにこの年、チャーチも創業しているが、現存するノーサンプトンのシューメーカーで、この2社より長い歴史をもつのはトリッカーズ(1829年)とグレンソン(1866年)のみ。クロケット&ジョーンズ(1879年)もエドワード・グリーン(1890年)も、実は後発なのだ。そして、このことからもサンダース&サンダース社が老舗と呼ぶに相応しい名門であることが理解できよう。
  現在、90名以上の職人を抱え、ギーブス&ホークス、マルセル ラサンス、A.P.C.、ラルフ ローレンといった名だたるブランドのOEMを手掛けるいっぽう、オリジナルの「サンダース」にも注力。1998年にヘンリー・サンダース氏が社長に就任してからは、エドワード・グリーン前社長の故ジョン・フルスティック氏の子息をチーフデザイナーに迎えるなどして「時代が求めるグッドイヤー靴」を追求してきた。たとえば堅く、重く、ときに無骨にも見えるグッドイヤー靴に独自の改良を施すことで、見ためにはクラシックだが、履けば軽快&ソフトでコンフォタブルな実用靴を生み出しているのだ。
  写真の「ウイングブローグ」も、そうした取り組みの中から誕生したモデルといえるだろう。甲高めのラウンドトゥの木型はトラディショナルをベースにしつつも、ほどよく捨て寸が設けられた絶妙のフォルムであるし、外羽根のダービースタイルや、ウエルトの360°アウトステッチはブリティッシュカントリーシューズの流れを汲んでいながらも、ウエルトの張り出しを抑えることで無骨さを排除している。加えて、レンガカラーのラバーソールはどこかノスタルジックな雰囲気だが、それでいていまどきのプレッピーな装いによくマッチするだろう。また、見た目とは違い、大変軽く、反りがよく、スニーカーのような履き心地が体感できるのも嬉しい。
  ビジネススタイルのカジュアル化が進む昨今、このスエードのブローグダービーならほどよい"外し"のアイテムになるだろうし、逆にきれいめのカジュアルと合わせれば、足元をより品良く見せることもできるはず。年齢問わずで履きこなせる、このモデル。英国靴のエントリーアイテムとしてもお薦めである。

文:山田 純貴 写真:綿屋 修一

SANDERS(サンダース)

アイテム:ウイングチップダービーシューズ
モデル名:WING BROGUE(ウイングブローグ)
品番:8222
製法:グッドイヤーウェルテッド
アッパー:カーフスエード
ソール:BRICK SOLE(ブリックソール)
カラー:ブラック、ホワイト、ダーティバック(写真)、ネイビーの4色展開
生産国:英国
価格:3万9000円

お問い合わせ:

グラストンベリーショールーム
TEL.03-5428-4821