メンズシューズ

07.11.02 UPDATE

あの「コブラヴァンプ」が往年のロゴマーク入りで復刻!

 長らくレースシューズに圧倒されていた感のあるスリッポンシューズだが、この2、3年、アメカジ復活とともに浮上。今季もプレッピーな着こなしにキマる旬アイテムとして注目度は高い。
  思えば20〜15年ほど前にもローファーやヴァンプは大人気だった。しかし昨今がイタリアもの中心なのに対し、当時はスリッポンの本場(?)アメリカのブランド靴がメイン。ローファーの元祖とされるアンソーン、ビーフロール(モカ両端に施す、肉のロール巻きに似た手縫いのこと)を生み出したセバゴ、ローファーの象徴的存在「ウィージュン」が名高いバス、高価な憧れブランドのコール ハーン、コードバンで知られたオールデンあたりがその代表格だが、フローシャイムもまた、洒落者たちの定番ブランドとして高い人気を誇る存在だった。
  アメリカンシューズのトラッドスタイルを堅持するフローシャイムは1892年、シカゴにてミルトン・フローシャイム氏とその父シグムンド氏により創設された名門で、本国ではドレスからカジュアルまで幅広いラインアップを展開し、多くの支持を得ている。しかし日本ではカジュアモデルの人気がことに高く、とりわけ、写真の「ユーマ」はその象徴的存在として名靴の誉れが高い。甲部の形状がコブラの頭部を思わせることから「コブラヴァンプ」と通称されるこのモデルは1960年代にブレイクし、アイビーリーガーたちの定番靴となり、1980年代後期から1990年代前期にかけてさらに一世を風靡。ヴァンプシューズと聞いて、この靴を真っ先に思い浮かべる人は少なくないはずだ。
  一時期、日本での流通が途絶えたり、生産拠点がインドに移るなどの紆余曲折があり、なかば忘れ去られたかに見えたが、このほど完全復活し、ビームスの店頭に並ぶことに。しかもインソックライナーにプリントされたブランドロゴでは現行の楷書体ではなく、わざわざ1960年代の筆記体が復刻されている点に、ビームスらしいこだわりが見て取れよう。また、日本人の足形に合わせ、ウィズを若干広めにしている点もポイントである。なお、かつてはカーフ製に加え、コードバン製も展開されていた「コブラヴァンプ」だが、本品では高級カーフを採用。マッケイ製法と相まって、素足でも足当たりの優しい履き心地が快い。
  かつてアイビーボーイだった世代や十数年前にキレカジにハマった世代には懐かしく、コーディネートにアメカジのエッセンスを取り入れたい若い世代には新鮮な、この「コブラヴァンプ」は、大人のオフスタイルにぜひ取り入れたい定番アイテムである。もちろん、パンツは細身&丈短めが最上バランスであるのはいうまでもないが、ビームスではさらに、そうしたパンツの「裾をロールアップさせて素足履き」という旬スタイルを提案している。

文:山田 純貴 写真:綿屋 修一

FLORSHEIM(フローシャイム)

アイテム: スリッポンシューズ
モデル名: YUMA(ユーマ)※通称「コブラヴァンプ」
製法: マッケイ
アッパー: カーフ
モカ: おがみモカ&ビーフロール(共にハンドソーン)
ソール: シングルレザーソール(オープントラック仕様)
ヒール: オリジナルラバーヒール
その他: クッション入りインソックライナー
カラー: ブラック、ダークブラウンの2色展開
価格: 2万9400円

お問い合わせ:

ビームス銀座2F TEL.03-3567-2223