メンズシューズ

07.12.07 UPDATE

最旬スーツにも絶妙マッチ!
ロイドの上級ラインに初のカントリーモデル登場

 英国靴の魅力をロイドで知った。そんな靴好きは少なくない。
  ロイド フットウエアのルーツはオーナーの豊田茂雄氏が1971年、東京・代官山にオープンした英国のアンティークの家具・インテリアや古着などを扱うショップだが、1976年に靴の聖地ノーサンプトンのファクトリーに生産させたオリジナルシューズの展開をスタート。雑誌『ポパイ』が創刊され、東京・原宿にビームスがオープンしたこの年は日本におけるメンズファッションの本格的な幕開けとなった1年だが、インポートを扱うほとんどの店はあくまでバイイングが主体であり、海外メーカーにショップオリジナルを別注するという発想はまだほとんどなかった。そんな時代、豊田氏のこうした試みは大変先鋭的なものだったといえるだろう。
  そして今日もなお、ロイドのオリジナルシューズは全製品がメイド・イン・イングランドであり続けている。しかも、英国の名門シューブランドが多かれ少なかれフランスやイタリアの影響を受け始めている昨今、ロイドの靴はそうした製品以上に英国の正統的なスタイルを堅持しているのである。
  したがって、写真のセミブローグダービーもまた、この11月にリリースされたばかりの新作ながら英国のカントリーシューズのオーセンティックなデザインを継承する純英国製というわけである。たとえばディテールを見れば、外羽根式であるとかパーフォレーションの小穴が大ぶりであるとか、ダブルソールであるうえ、ウエルトのアウトステッチが360°のオールラウンド仕様であるなどブリティッシュカントリーシューズの基本ディテールがしっかり取り入れられていることがわかる。とはいえ無骨になりすぎていないところが、やはりロイドである。製靴技術の確かさもあろうが、古くから採用してきたドレス用の定番木型を用いたことがエレンガスを失していない大きな要因だろうか。
  アッパーにはこれまた、カントリーシューズに多用されるスコッチグレインレザーを採用。そのエンボスレザーの風合いが、この靴にある種の風格をもたらしている。また、前述しようにダブルソールなのだが、本底が英リッジウェイ社のゴルファーソールである点もこのモデルの大きなポイントでもある。青山店店長の浦上和博氏のよれば、一般にこの価格帯(5万円台)でラバーソールのヒモ靴が少ないため、顧客から熱心な要望があり、それに応えるべく、本品を含む現行のカントリーモデル8型をリリースしたのだそうな。ちなみにドレスシューズのイメージが強いロイドがカントリーシューズを展開するのは実は今回が初ではないが、「マスターロイド」に次ぐセカンドグレードのJライン(ベンチメイドだが「マスターロイド」に近いスペックが採用されたコレク ション)では、これら8モデルが初とのことだ。
  では、このセミブローグダービーをどんな着こなしに合わせるべきか? ラバーソールながら見た目に品のあるゴルファーソールゆえ、スーツスタイルに合わせても違和感はないだろう。英国スーツにはもちろん、昨今トレンドのアメリカンなボックスタイプのスーツともよく合いそうだ。また、ジャケットスタイルにはもちろんのこと、デニムなどの休日のカジュアルな服とも好相性であるのはカントリーシューズゆえ当然のこと。さらに言うまでもないことだが、ラバーソールだから雨の日にも対応できる。
  と、これはなかなか守備範囲の広いモデルといえそうだ。この1足があれば、さまざまなシーンで重宝すること請け合いである。加えて、飽きのこない不変のスタイルとデザインだけに末長く履くこともできる。これで5万円台は本当にお値打ちではないだろうか?

文:山田 純貴 写真:綿屋 修一

LLOYD FOOTWEAR(ロイド フットウエア)

アイテム: セミブローグダービーシューズ
シリーズ: Jシリーズ
品番: JRD5433RD-94B
製法: グッドイヤーウェルテッド
アッパー: スコッチグレインレザー
ソール: 英RIDGIEWAY(リッジウェイ)社製ゴルファーソール(ダブルソール、360°アウトステッチ、オープントラック仕様)
カラー: タンのみ
発売: 2007年11月
価格: 5万5650円

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ロイド フットウエア 銀座 TEL.03-3561-8047