メンズシューズ

07.12.14 UPDATE

アメリカ的スタイル×イタリア的エッセンスのミクスチャー

 この秋冬、日本初上陸を果たしたイタリアンブランドの靴をご紹介しよう。
 それは靴職人アルベルト・ファッシィアーニ氏が1950年に立ち上げたファクトリーブランドで、ブランド名は同氏の名がそのまま冠されている。長らくオリジナル・ブーツの製靴に取り組むなかで、高い品質とファッション性を巧みに融合させた独自のブーツスタイルを確立。ことにライディングブーツ(乗馬用ブーツ)では現在、世界的なリーディングブランドのひとつとして、各国からのオーダーを数多く受注しているという。
 写真はそのアルベルト・ファッシィアーニ製作の、マッケイ製法によるプレーントゥである。細身のシャープな靴に馴れている目には無骨にも映るプロポーションは、しかしイタリアのクラシックな木型によるもの。また、シンプルなパターンながら、レースステイ両脇の切り替え部分にパーフォレーションが施され、さらにトップホール内側エッジにもその飾りが入ったレザーテープが縫い付けられている点などもイタリア的だ。
 さらに注目したいのはアッパーの素材。一見するとコードバンなのだが、実はこれ、ホースレザー(ホースハイドともいう)なのだ。まぁ、コードバンもホースレザーではあるのだが、あくまで尻部分の革。それ以外のホースレザーはコードバンに比して繊維の密度が低いため、よりソフトでしなやかな風合いなのだ。本品ではその革にセミガラス加工を施し、コードバンのような光沢と色彩を表したユニークな素材を使い、アメリカのトラッドシューズのような雰囲気を巧みに表現しているわけである。
 昨今、スーツにボックス型が回帰したり、カジュアルではヘビーデューティなスタイルが主流になるなどアメリカントラッドがトレンドになりつつあるが、そうした装いの足元に、このアメリカ的イタリア靴が絶妙にマッチするはずだ。しかも控えめながらイタリア的エッセンスもあり、そのミクスチャーがいかにもイマドキといえよう。
 さて、今までシャープなエレガント靴ばかりに親しんできた方。これからはこうしたボリューム感ある靴はいかがだろうか? 細身靴一筋だからと敬遠などせず、ぜひこの靴でトライしてみて欲しい。

文:山田 純貴 写真:綿屋 修一

ALBERTO FASCIANI(アルベルト・ファッシィアーニ)

アイテム: プレーントゥダービーシューズ
モデル名: ALBERTO MEDALION P-TOE(アルベルト メダリオンプレーントゥ)
品番: 115-12-0077 10260B FR711
製法: マッケイ
アッパー: イタリアンホースレザー(コードバン風セミガラス仕上げ)
ソール: ダブルレザーソール(オープントラック仕立て)
カラー: バーガンディのみ
製造国: イタリア
価格: 8万4000円

お問い合わせ:

ミュージアム フォー シップス
TEL.03-3496-0481