メンズシューズ

08.02.22 UPDATE

なんとメイド・イン・イタリアのエドワード・グリーンが登場です!

 イタリア人だからといってイタリアンブランドの靴ばかりを履いているわけではない。むしろ洒落者たちなどは英国靴がたいそうお好きなようで、実際、彼らの足元を見ると、その靴がジョン ロブやエドワード・グリーン、クロケット&ジョーンズであることが多く、「イタリア人は英国ファッションにコンプレックスがあるのかも」などと思ってみたりもする。まぁ、我々日本人はしばしば英国とイタリアの各々のスタイルを区切っては何かと比較しがちだけれど、現実には互いに影響し合ってきた(例えばモッズスタイルなどはイタリアンモードの影響を多分に受けている)のだし、昨今はさらにボーダレスにミックスチャー化が進んでいる。
  そんなわけで、イタリア人も大好きなエドワード・グリーンである。写真のスリッポン2型はこの春夏の新作だが、ご覧になって違和感をもたれた方もいらっしゃるだろう。グッドイヤー靴に不可欠なディテールであるコバの張り出しがなく、いわゆるトップキウゾ仕様(限界まで削り込まれコバのこと)なのだ。
  実はこれ、モカシン製法(アッパーを木型の下から吊り込んで成型する袋縫い製法のこと)の後、マッケイ製法で本底が取り付られているのである。そこで靴好きは「えっ、エドワード・グリーンってモカシンやマッケイを始めたの?」と大いなる疑問を抱くわけだが、もちろんそうではなく、これは同社がイタリアのファクトリーに製作させたもの。聞けば、このブランドの靴を愛好するイタリア人たちからの「オフタイムに履けるエドワード・グリーンがもっと欲しい」との要望に応え、企画したものらしい。しかも、これからの季節に素足履きもできるスリッポンを、ということで自社によるグッドイヤー製法ではなく、足当たりがソフトで反りのよいマッケイ製法を採用。結果、イタリア生産となったものと思われる。
  イタリア製エドワード・グリーンはこれが初か否かはわからないが、非常にレアであることは確か。ファンからは「自社製じゃないエドワード・グリーンなんて!」との批判も出てこようが、ここは「こういうグリーンも面白いね」と寛容に受け止め、楽しむのが正解だと思う。それに生産地はイタリアでも、あくまで本国の完全なコントロール下で製作されたものであるし、クオリティは英国製を辱めることのない素晴らしい出来栄えなのだから。
  ただし現時点(2008年2月22日)では、まだ発売日や価格などは未定で、写真のサンプルではアッパーがスエードだが、実際にはスムースカーフ製で展開されるなど仕様の変更もいくつかありそうとのこと。まぁ、この点についても寛大な気持ちでストラスブルゴの店頭に並ぶのを待ちたい。なにせ超レアな"素足で履けるエドワード・グリーン"だ。入手できれば、これはちょっと自慢したくなる。

文:山田 純貴 写真:綿屋 修一

EDWARD GREEN(エドワード・グリーン)

アイテム:サドルローファー(左)、ヴァンプ(右)
製法:モカシン×マッケイ混合製法 ※変更の可能性あり
アッパー:カーフ ※写真のサンプルはともにスエードだが色の変更あり
ソール:ラバーチップ付きオープントラック式シングルレザーソール ※仕様変更の可能性あり
カラー:サドルローファー/ブラック、ブラウンの全2色 ヴァンプ/デザート1色
製造国:イタリア
発売日:未定
価格:未定

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ストラスブルゴ
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