メンズシューズ

08.07.04 UPDATE

一流靴の愛用者たちも買っている!
話題の新進ジャパンブランドに注目を

 最近はメイド・イン・ジャパンを見直そうという気運が高まっていますが、これは靴も例外ではありません。細部にまでこだわって丁寧に作られた日本の靴は欧米製品に比して繊細な印象で、それが大きな魅力。加えて、概して品質が高いにもかかわらず、欧米製品よりお値打ち感が高いのも人気の理由なのだと思います。
 そうした日本生まれの靴のなかで、このところ大いに注目を集めているペルフェットというブランドがあります。
 筆者がペルフェットに出会ったのは今から2年ほど前のこと。インポートシューズの売価が上がるいっぽうだったため、その対策のひとつとしてさまざまなショップが国産のオリジナルシューズを積極的に打ち出していた時期でした。そんなとき、ワールド フットウェア ギャラリーが展開を始めたのが「ワールド フットウェア ギャラリー ウィズ ペルフェット」なるブランドだったのです。これは同店とメーカーであるビナセーコーとのダブルネーム・ブランドで、リーズナブルな国産でありながら、その佇まいはイタリア靴かフランス靴かと見まごうほどに洗練されていたのです。聞けば、山口千尋氏や柳町弘之氏らの出身校として知られる英国の名門コードウェイナーズ・カレッジでシューズデザインと製靴技術を学んだ、ワールド フットウェア ギャラリー 神宮前本店店長の高宮龍雄氏がデザインを手掛けたのだとか。
 いっぽう、ビナセーコー(1985年創業。所在地は東京・足立区)は、長年にわたり有名シューズメーカーやアパレルブランド、老舗靴店、一流百貨店などのOEM生産に取り組むなかで、グッドイヤーやマッケイのみならず、ノルベジェーゼやボロネーゼ、はてはハンドソーンウェルテッドまでこなせるほどの高い技術力を培ってきた実力派のシューズメーカーです。そして、同社がワールド フットウェア ギャラリー ウィズ ペルフェットの好調ぶりを受け、2007年春夏からスタートさせたブランドが、単独ネームの「ペルフェット」というわけなのです。ちなみにこのニューカマー、先頃、ミラノで開かれたピッティ・ウォモに初出展を果し、早くも世界進出への第一歩を踏み出しています。
 ところで、ブランド名のPerfettoとはイタリア語で「完璧」の意味で、これは「完璧な靴づくりを目指す」ことの表明でもあるようです。では、その靴の特徴とは何かといいますと、主として「快適な履き心地とスタイリッシュなフォルムの両立」「高級インポート素材の使用」「グッドイヤー製法の採用」「ヨーロッパの雰囲気を取り込んだ洗練されたデザイン」などが上げられるかと思います。
 写真の最新作「カンピドリオ」を見てみましょう。
木型は定番の「791」を採用。スクエアシェイプのトゥは"丸みを帯びたチゼルトゥ"とでもいうべき個性的なもので、いっぽう、トゥからボール部分(足指の付け根あたり)に至るトゥボックスが低めであるうえ、サイドエッジがするどく屹立しているため、靴全体は非常にシャープに見えます。
 デザインは今年のトレンドでもあるブローギング・タイプですが、パーフォレーションが控えめなうえ、ピンキング(切り替え部分のギザ飾り)が廃されているためグラマラスな印象はなく、どちらかというと生真面目な印象です。ちなみに、トゥキャップに施されたシンプルなメダリオンはブランド名のイニシャル「P」を表したものだそうです。また、内羽根には古典的なアデレード(竪琴)のデザインを採用。その趣は極めて端正、かつエレガントです。
 写真のバーガンディ・タイプでは仏アノネイ社の上質カーフにアンティーク仕上げが施されていますが、その革のきめ細やかな質感と繊細な色の濃淡からは、とてもアンダー5万円とは思えないグレードの高さが感じられますし、ソールを見れば、出し縫いと、そのチャネル(出し縫いを施すための溝)を隠すヒドゥンチャネル仕立てやバイカラーの仕上げといった、元来は高級靴の仕様が採用されていることがわかります。
 と、このようにリーズナブルでありながら、各所に贅沢仕様が取り入れられたペルフェットの靴が、実はエドワード・グリーンやジョン ロブなどを愛用している靴通や洒落者たちによって、気後れなく履くための実用靴として盛んに購入されているらしいのです! たしかに、この日本の靴らしからぬエレガントで色気ある佇まいには、一流靴に親しんでいる人々も納得できる魅力が秘められているのでしょう。しかも品質はといえば、信頼のメイド・イン・ジャパン! これで売れないはずはありませんよね? ってことで、靴通からフレッシャーズまで、とにかくお洒落な実用靴をお探しの方、これはお薦めですよ!

文:山田 純貴 写真:平野 多聞

サイドウォールが屹立するエッジのきいたチゼルトゥの木型「791」は、まるでフランスのドレスシューズのようなエレガントな佇まい。親穴を小ぶりにしたパーフォレーションにも品格が感じられる。

トゥに施されたメダリオンはブランド名のイニシャル「P」を表したもの。内羽根はアデレード(竪琴)と呼ばれるドレッシーなデザインで、靴中はボルドーの小粋なレザーライニングが採用されている。

本底には良質なイタリア産ベンズ(牛革において肩や脇腹、腹部を取り除いた部分の革で、厚く重量がある)を使用。出し縫い糸を隠すヒドゥンチャネル仕立てで、粋なバイカラー仕上げが施されている。

PERFETTO(ペルフェット)

モデル名:CAMPIDOGLIO(カンピドリオ)
モデル番号:PT2
木型番号:791
製法:グッドイヤーウェルテッド
アッパー:ブラックは独ワインハイマー社製ボックスカーフ、バーガンディ(写真)は仏アノネイ社製カーフ、ライトブラウンスエードはイタリア製カーフスエード
ソール:シングルレザーソール(本底はイタリア産ベンズ製。ヒドゥンチャネル仕立て、セミロールウエスト、バイカラー仕上げ)
カラー:ブラック、バーガンディ(写真)。ブラック×バーガンディも近日発売予定。さらにスエードのライトブラウンも展開中
価格:4万3050円

お問い合わせ:

ビナセーコー TEL.03-5680-2006
http://www.vinaseiko.com

ワールド フットウェア ギャラリー 神宮前本店
TEL.03-3423-2021
ワールド フットウェア ギャラリー 銀座店
TEL.03-3572-6811
http://www.wfg-net.com
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