メンズシューズ

08.07.12 UPDATE

超ロングセラーモデルに、コードバン使いの
"ちょっと大人な"限定版登場!

 アメリカンファッションがもてはやされている昨今ですが、私たち日本人にとり、こうしたアメカジやアメトラのブームは、これが何度目になるのでしょう? ただ、はっきり言えるのは、みゆき族に象徴される、1960年代に巻き起こったアイビー・ブームこそが、日本男子にファッションを強く意識させる最初のきっかけになったということです。そして、そのトレンドを牽引したのが「ヴァンヂャケット(VAN)」だったわけですが、リーガル(1902年創業)もまた、当時、アイビー・ルックの足元を飾るフットウェアのブランドとして大いに人気を博したのです。
 ところで'60年代半ばにピークを迎えたアイビーも、'70年代に入ると定番スタイルとしてすっかり認知されるようになっていました。そんな折、リーガルがリリースし、大好評を得たのが、今回のテーマである「サドルオックスフォード」でした。
 これは、いわゆるサドルシューズと呼ばれるタイプ。発祥は19世紀後半のイギリスですが、戦後、アイビーの定番アイテムとして定着したこともあり、今日ではアメリカンシューズの代表的デザインというイメージもあるのです。したがってリーガルも'60年代に、すでにこうしたサドルシューズを展開していたらしく、1964年に「VANリーガル」としてエンボスレザー×スムースレザーのパーフォレーション入りタイプを試作したことが古い資料に記録されているそうです。
 それらの直系か否かはわかりませんが、この「サドルオックスフォード」は1971年に登場。アッパーのバイカラー(グレー×ブラック、グレー×ブラウンの2色展開)やソールのレンガカラー、外鳩目(アイレットの鳩目が外側から取り付けられている意匠のこと)などはサドルシューズの伝統的なデザインやディテールです。とはいえ、一般的なサドルシューズに比べてさらにカジュアルに見えるのは、アッパーに光沢感に富んだガラスレザーを使用していることと、ポッテリとしたフォルムのショートノーズの木型を採用していることによるものと思われます。加えて、一般的な5アイレットより1アイレット多い6アイレットであるため、外鳩目がより強調され、それがまた、この靴をカジュアルに見せているのです。
 と、このようにアメカジを強く意識させつつも、大変強い個性も併せもっているためでしょうか、このモデルの人気は非常に高く、しかも発売以来37年間、いっさい木型は変更されず、仕様もほとんど当時のままに継続展開され、今日もなおバリバリ(?)の"現役"として、昨今のアメカジ・ブームで新たなファンを獲得してさえいるのです! 実際、リーガルと聞いて、まず、この「サドルオックスフォード」を思い浮かべる人は少なくないはずですし、リーガルにとってもメモリアルなモデルなのです。
 ということで、写真の「サドルオックスフォード」をご覧ください。これは、このほどリリースされる限定モデルです。木型やデザインなどはオリジナルと全く変わりがありませんが、バイカラーがブラウン×ダークブラウンという控えめなコントラストになっているため、オリジナルよりドレッシーで大人っぽく見えます。しかもダークブラウンのサドルはなんとコードバン(これまたアメリカンシューズの伝統的な素材)! しかもこれ、リーガルの資材倉庫で発見されたデッドストックの革なのだそうです。国産の革であることは間違いないとのことなのですが、いつ頃に生産されたものかなど詳細は残念ながら不明。ただ、極めて良質なコードバンで、しかもコンディションも上々であることから、今回、サドル部分に採用されることとあいなった次第。ただし、生産数はわずか180足という、非常に希少性の高い靴となりました。ちなみに、これと同時に、同型でアッパーが全て黒のエナメルレザーという、よりエレガントなバージョンもリリースされることに。こちらも限定180足となるそうです。
 もちろん、これら限定バージョンの「サドルオックスフォード」は、このところのアメカジ人気を受けての登場です。リーガル・ファンやアメカジ通にはもちろん、「オリジナルのハイコントラストなバイカラーでは、ちょっとコーディネートが難しい」とお考えの方にもこちらのタイプならお薦めできますし、また、コードバン好きやレアもの好きにも大変引きのある靴かと思います。デニムパンツなどのカジュアルな着こなしでは細身のパンツと合わせて、あえてこの靴のボリューム感を強調するというのはいかがでしょう。また、ジャケパンなど、ややカジュアルなビジネススタイルにも絶妙マッチ。愛らしいルックスなので、きっと子女受けもいいはずですよ。

文:山田 純貴 写真:平野 多聞

ポッテリとしたフォルムは、昨今の細身靴を見慣れた目に新鮮に映る。アッパーはバイカラーだが、ガラスレザーとコードバンがローコントラストゆえ、オリジナルに比べると、よりドレッシーな印象だ。

アイレットが多いほどドレッシーな表情になるが、この靴では6アイレットながら外鳩目にすることでカジュアル感をキープしている。肉厚のソールと、コバに施された白いアウトステッチも絶妙相性だ。

ヒールと一体成型された合成ゴム製のソール。凹凸パターンのない、いわゆるフラットソールながら滑りにくいのが特徴だ。ちなみにオリジナルはレンガ色だが、この限定品ではグレーが採用されている。

これが超ロングセラー「オリジナル サドルオックスフォード」。写真はグレー×ブラウンで、他にグレー×ブラックもある。23.5〜26.5cmは2万2050円、27.0〜28.0cmは2万3100円。なお、このオリジナル2色に加え、今季、新色としてブラックガラスレザー×ブラックステア、ダークブラウンスエード×ダークブラウンエンボスレザーが追加。これらは23.5〜26.5cmが2万4150円、27.0〜28.0cmが2万5200円。

今回の限定モデルでは「サドルオックスフォード」が登場した1971年に使用されていた、レトロなブーツマーク&ブランドロゴがソックライナーに!(左)。右は現行のブーツマーク&ロゴが採用された「オリジナル サドルオックスフォード」。

REGAL(リーガル)

アイテム:サドルシューズ
モデル名:サドルオックスフォード
品番:2051CJ
製法:グッドイヤーウェルテッド(オールアラウンドステッチ仕様)
アッパー:ガラスレザー×コードバン(国産デッドストック)
ソール&ヒールリフト:合成ゴム(オープントラック仕立て)
カラー:ブラウン×ダークブラウン ※他に同型・同価格でブラックエナメルレザー×ブラックエナメルレザーもあり
製造国:日本
生産数:限定180足 ※ブラックエナメルレザー・タイプも限定180足
価格:レギュラーサイズ(23.5〜26.5cm)3万1500円、キングサイズ(27.0〜28.0cm)3万2550円 ※2008年8月1日発売

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