メンズシューズ

09.04.13 UPDATE

最上級のワニ革を控えめ使い! こんなスニーカー、初めて見ました

FENNIX(フェニックス)

最初、目にしたときは型押しと信じて疑いもしませんでした。まさかスニーカーに本物のワニ革が使われているとは想像もしなかったのです。しかも聞けば、イタリアのフェニックスという会社の製品。正直、これも初耳ブランドでした。
フェニックスは伊トスカーナ州ピストイアのアーリープロジェクツ(Ally Projects)社のオリジナルブランドだそうです。この新進シューメーカーは、1950年以降、革の輸入・卸を営んできたダーミ(DAMI)家が1995年にスタートさせたもの。世界市場で取り引きされるワニ革の約70%(!)を取り扱っているシンガポールのヘンロン社から優先的に供給される良質なクロコダイルやアリゲーターの革を使い、ラグジュアリーな靴を生産しているのです。このヘンロン社、名だたるラグジュアリーブランドも素材の供給を受けているというエキゾチックレザー専門の商社なのですね。そしてアーリープロジェクツ社は、そのヘンロン社ドレスラインの「ダーミ」というブランドを成功させ、さらに2005年に米国市場向けにスニーカーなどのカジュアルのコレクションとしてスタートさせたのが、このフェニックスというわけです。ちなみにフェニックスもNYのセレブやハリウッドのスターら富裕層の間で大いに人気を博し、その勢いに乗って、昨年、ついに日本上陸を果たしたのです。
さて、写真のモデルです。トウボックスとタングの一部にワニ革が使われています。筆者が目を見張ったのは、そのトウボックス。竹符と呼ばれる角形斑紋が特徴の肚(はら)部分の革が使われているのですが、その斑紋が大きく、パターンが非常によく整っており、非常に良質なワニ革であることがわかります。肚革はワニ革のうちで最もグレードが高く、ことにセンター部分は高価で希少。しかも肚のセンターから左右均等に裁断したパーツを使っているので、斑紋が左右シンメトリー! わかる人にはわかる、これは大変贅沢な革使いなのですね。
とはいえ靴全体で見れば、ワニ革は脇役。「いかにも!」という感じではなく、あくまで控えめなのが好印象です。1足まるごとワニ革というのもいいのですが、そうなると値段が張りますし、グラマラスすぎて履きこなしの難度も高くなるものですが、こうした部分使いなら、たとえワニ革ビギナーにとっても、価格面でもコーディネートの面でも抵抗感は少ないのではないでしょうか? ほどよくセクシーで、しかし落ち着きも感じられるフェニックスのスニーカーは、大人の品ある休日スタイルに絶妙にマッチすること請け合いなのです。

文:山田 純貴 写真:平野 多聞

ワニの肚革を、肚の中心線から左右均等にカットアウト。そのため写真でもわかるとおり、トゥボックス上に左右シンメトリカルな斑紋が見てとれる。しかも左右の足で、その斑紋のパターンを統一すべく、2匹のワニから同じ部位をカットアウトし、それを片足ずつに使用しているのだ。

FENNIX(フェニックス)

アイテム:レザースニーカー
モデル番号:2979
アッパー素材:オーストラリア産クロコダイル×イタリアンナッパレザー
ライナー素材:スムースレザー×スエード
ソール:オリジナルラバーソール(イタリア製)
カラー:ホワイト(写真)、レッド、ブルーの3色展開
製造国:イタリア
価格:7万1400円

お問い合わせ:

アーリープロジェクツ ジャパン
TEL.03-3462-2345
http://www.allyprojects.jp/