メンズシューズ

09.04.23 UPDATE

早くも定番モデルに? 控えめヴォリューミーなラウンドトゥのコルテです

CORTHAY(コルテ)

最初、この靴を目にしたときは「これがコルテ?」と驚きました。コルテ(1990年、パリにてピエール・コルテ氏により設立)といえば、傑作木型「001」に見られるシャープで優美なシルエットが特徴。ベクデーグル(仏語で「鷲のくちばし」の意)と呼ばれる繊細なスクエアトゥは、ある意味、このブランドを象徴するディテールです。
が、このプレーントゥはといえば、上から見ても横から眺めてもラウンドトゥ。甲は高く、全体的に丸みがあるうえ、ソールのウエストはほとんど絞られておらず、しかもダブルソール! と、ブランドイメージを覆すかのようなプロポーションです。正直「トレンドのアメリカンファッションに合わせ、コルテも宗旨変え(?)か?」と思ったのですが、聞けば、本品に初採用された木型「005」は、もともとピエール氏がひとりの友人に自作の靴をプレゼントすべく、相手の好みに合わせて作った木型なのだとか。“友人”はほっそりした靴が好きじゃなかったのかどうかは知りませんが、いずれにせよ、その木型で作られた本品は、奇しくもアメリカンな佇まいに。
しかし、眺めているうちに「ああ、やっぱりコルテだ」と理解しました。たしかにヴォリューミーですが、一般的なアメリカンラストなどに比べればずっと細身で、捨て寸もあります。また、ヒールカップは小さく、トップホールは左右がグッと絞り込まれたスタイリッシュなもの。「001」と「005」を履き比べた人のお話では、甲まわりにやや余裕はあるものの、全体的なフィット感は「001」とさほど変わらず、ウエストは「001」よりはユルいが、ユルすぎるわけではない。「001」の土踏まずがキツい人には、むしろこの「005」がいいのでは、とのことでした。
見た目にほどよいボリューム感ですし、ダブルソールもこのプロポーションとよくマッチしていて、絶妙なバランス。カーフの風合いも繊細ですし、やはりコルテらしい美しい靴なのです。すでにコルテ・ファンから大好評を博し、新たなコルテ・ユーザーも生み出すなど、早くも人気モデルに。「コルテは自分には似合わない」とお思いの人も、ぜひ、このプレーントゥをお試しあれ。

文:山田 純貴 写真:平野 多聞

CORTHAY(コルテ)

アイテム:プレーントゥダービーシューズ
品番:005NE
木型番号:005
製法:グッドイヤーウェルテッド
アッパー:ボックスカーフ
ソール:ダブルレザーソール(ヒドゥンチャネル仕立て)
カラー:ブラック、ブラウンの2色展開(購入時、「アンノブリール」により、希望カラーに仕上げが可能)
付属品:オリジナル木製シューツリーなど
製造国:フランス
価格:14万1750円

お問い合わせ:

コルテ 東京本店
TEL.03-3407-0611
http://www.pierre-corthay.com
http://www.figo.co.jp

※この情報は、2009年4月23日の情報です。